一族
僕のような脳病病みの常であるのだけど、昨日のような天気には弱い。十分に睡眠はとっているはずなのに終日ぼんやりしている。 今日のような空の高い日にはその遅れをとりもどそう。 遅れに遅れていた国立発のウェブマガジンの連載「くにたち本まわり」の執…
18歳のおとよちゃんは当時、東京のお金持ちのお屋敷で住み込みの女中をしていたという。 夏の間は鎌倉の別荘で過ごすのが主家の通例で、おとよちゃんもついてきていた。夏も終わりかけていたその日も、まだ別荘に残る主家の人がいたので、おとよちゃんも別…
仕事から帰ってきたら、家の中が臭い。鼻にツンとくる匂い。 果たして長女・花子(仮名・高2)が髪を黒く染め戻していた。ああ、今日で夏休みも終わりなんだね。 パッケージをみると「黒髪戻し」と大書している。 「黒髪戻し」・・・・・。まるで、 〔A〕「白線流…
毎年、この日に読み返す文章がある。それは、故・山口瞳先生の「卑怯者の弁」。 今日もそれを読んだあと、家族で横浜へ。中華街に遊びに行ったのだ。子どもたちももう親と出かける年齢でもないが、サークルの用事がある長男・虎太郎(仮名・20歳)以外はつい…
龍馬伝を見る。オープニングの字幕に「協力 早稲田大学相撲部」の文字。なぜ? 相撲部と龍馬にどういう関係が? 気になりつつもドラマが始まると、そんなこと忘れて引き込まれてしまった。弥太郎のスポンサーとなる米問屋、一癖も二癖もあるその表情。どこか…
仕事から帰ったら、長男・虎太郎(仮名・20歳)が嬉しそうな顔をして言って来た。 「ブルドッグもらってきちゃったよ」 へっ!? 「しかも、でっかいの」 ハァ!? 「みんなアパートや下宿で、自宅なの俺だけだったからサ」 ヲイヲイ、我が家は死んだ初代…
長男・虎太郎(仮名・大2)が、みちのく一人旅から帰って来た。ようやく一人旅を経験、遅いデビューだがまだ間に合う(何に?)。 郡山を通るならとしつこく念を押したので、ちゃんと「ままどおる」を買ってきた。 これも「雷鳥の里」と並び、全国を出張で…
長女・花子(仮名・高1)が合宿から帰って来た。信州で3泊、ひたすら絵を描く合宿で風景画(油)を一つ仕上げるという豪儀な合宿。信州に行くならとしつこく念を押したので、ちゃんと「雷鳥の里」を買ってきた。 これは全国を出張で回った蕃茄山人が選ぶ最…
秋川の駅前に「綜藝舎」というギャラリーがある。吉澤園という造園業の方が経営しているギャラリーで自然とアートの融合が見事なギャラリーだ。若干遠いのだけど、縁あって僕もしばしばお邪魔している。 そこの恒例イベントに「うちわ絵展」がある。文字通り…
今日の夕食は次男・三吉(仮名・中1)にご馳走になった。一家揃って。 今日、国立のメインストリートの一つ、「旭通り」が3商店会合同のお祭りで福引をやっていて、それの特等を三吉が引き当てたのだ。お食事券10,000円分。 三吉はいつも引きが強い。…
【お詫びと訂正】 一昨日の記事で「座王権太」と書きましたが「座王権太」が正しいそうです。失礼しました。「座王」か・・・・。晩年の古川ロッパみたいだなぁ。 それにしても座王権太。「義経千本桜」の「鮨屋」の「いがみの権太」が原型なんだろうけど、あの…
長男・虎太郎(仮名・大2)が免許を取って半年が経つ。費用は僕が出した。理由は僕がビールが好きだからである。たとえば家族で車に乗って食事に行ったとき、飲みたくても車だから我慢をしていた。でも虎太郎が免許を取って運転するようになれば晴れて僕は…
居間の隅の壁に奇妙な写真が出現したのは数日前のことだ。なんとなく嫌な予感がして見ないようにしてたんだけど・・・・。勇気を振り絞って見てみたら、やっぱり剣呑なものだった。赤い振袖を着たおばあさんがこちらを見て微笑んでいる。怖い・・・・。 怖いけど、ち…
明日のために その⑪『キメラ 満洲国の肖像』(山室信一・1,008円・中公新書) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「神よ あなたに私は新しい歌を歌い 十弦の琴をもってあなたに ほめうたを歌います(詩篇 1…
そういうわけで、「もし学校から呼び出しを食らったら」などと軽口を叩いていたら、「K警察署少年課ですが・・・」という電話がかかってきたのである。いったい何が!?うちには対象者(?)が3人もいる。と思ったら・・・。 年末に長男・虎太郎(仮名・大2)が…
冬に逆戻りしたような寒い午後、長女・花子(仮名・高1)の保護者進路説明会で、シルクロード学苑(仮名)へ。入ったばっかりなのにもう? と思ったが、そういうものらしい。でも上級生の親御さんも来られていたら、学年共通で毎年催されるガイダンスらしい…
そういうわけで、真っ当なルートを経て、アウトレットの町、南大沢に行ったのである。平日の午後だったが、なかなかの賑わいだった。不景気ながら、消費意欲が旺盛なひともちゃんといてくれるようだ。そう来なくっちゃ景気は上向きませんや。だから所用を終…
そういうわけで、昨日から晴れて高校生となった長女・花子(仮名)である。珍しくリビングで真面目な顔をして本を読んでいる。何を読んでいるかはわからない。そのうちにその本を置いてリビングから出て行った。ケ、ケイリン?表紙はロードレーサー型の自転…
今日は入学式。長女・花子(仮名・今日から高1)と次男・三吉(仮名・今日から中1)の。そう、同日になってしまったのだ。両方とも自分のほうは良いと遠慮するのだがそうは行くか。三吉のはツレが行って花子のは僕が行くことにした。ツレはすでに入試の面…
明日のために その⑨ 『偽満州国論』(武田徹・中央公論新社・900円) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ツレと長女・花子(仮名・もうすぐ高1)が一泊のアミューズメントに行ったと書いた。舞浜に「シルク…
さて、野球は日本の国技である。だから以下の箴言が生きてくるのである。さらに言えば野球の話題というのは日本のサラリーマンにとって一種の共通言語であり、お天気の話とともに、見ず知らずの者同士でもごく普通に交わせるもの、交わすべきもの、である。…
昨日の日記で、デニーズの近くの席の賑やかな女子中学生たちに対し、「まぁいいか、人生の春を謳歌したまえ、少女たちよ」なんて珍しく寛容なことを書いているのには理由がある。うちにも卒業で浮かれている女子中学生が一匹いるからである。昨日は守屋さん…
夜に同じ顔の人間が3人いるということは、僕がビヨルン・アンドレセンを見るたびに「もう一人はどこにいるのだろう」と長嘆息することで、読者諸賢におかれましてはすでにご納得いただいていることと思う。銭ゲバ→アシュラと来て土曜日の話題をすっかり引っ…
昨日のことだが、夜は一族郎党(と言っても11人)集まって国立西の「あんず亭」へ。国立らしいお店の証、「国立STYLE」認定のお店だ。父の喜寿のお祝いで、山口瞳先生の水彩画や書が掛けられたログハウスの小部屋で懐石をいただく。内容は、 【先付】赤…
明日のために その① 『満州歴史街道』(星亮一・光人社・1,890円) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もちろん僕はよく知らないのだが、『SKET DANCE〜スケット・ダンス〜』というマンガがあ…
「酒ぶた」ブームで帝王になったのは居酒屋の息子だった。これが「牛乳のフタ」つまり「牛ぶた」ブーム(合挽き?)だったら僕が帝王になれたかもね。銭湯の息子だからね。みんな腰に手を置いて牛乳飲むから。なんて話を家でしていたら次男・三吉(仮名・小…
春一番が吹いて、急に温かくなった。そうすると重いコートを脱いで出かけたくなる。たとい、向かいの子に迎えが来なくても・・・。つまり活動的な気分になる。活動的はいいのだが、そうなると事故がつき物である。注意せねば。と言っているそばから、長女・花子…
今日は節分である。 恵方より 父の靴音 節分祭(せつぶんさい) という俳句がある。節分の夜に、「お父さんが帰ってきたら豆撒きしよっと。お父さんに鬼になってもらって♪ 早く帰ってこないかなー」と待っている幼子。やがて奇しくも恵方(その年の縁起のいい…
昨日は、次男・三吉(仮名・小6)の誕生日に直近の週末だったので、どこかで外食しようということになった。どこがいいかと三吉に問うと、「COCO壱番屋のカレーがいいという」。なんという親孝行なことよ。5人家族全員でも3000円台だ。気が変わら…
ツレに自室の掃除を命じられた。家全体の大掃除をしろとは言わないからせめて自分の部屋だけ掃除しろと。なぜツレが「家全体の大掃除をしろ」と言わないかというと、ツレもしないからである。お互い若くないので万事無理はしないことに決めている。 で、自室…