夏の浪速の芸尽くし(12) 承前・銀閣寺門前 カフェ&燻房「銀の匙」

〔8月8日の日記 その5〕


そう言うわけでやってきた銀閣寺門前のカフェ&燻房「銀の匙」。原宿の竹下通りの如き雑踏から数メートルのアプローチで、別世界の様な佇まいである。キャバリア犬のさくらちゃんもそう言っている。


銀の匙


汗だくで乗り込んだ僕たちを迎えてくれた奥さん。東映のお姫様女優のような清楚な佳人だ。「美女とナントカ」とは言わないが、いずれ馴れ初めをじっくりと聞きたいものである。


ご亭主は自宅で仕込みの作業中ということで、店内で待たせてもらうこととした。


ウッディな店内。は温かみとともに清潔感がただよう。かけられた絵はご夫婦の作品か、店の雰囲気に合っている。自らのライブ演奏風景のスナップなど貼ってあるのもご愛嬌だ。


早速、オーダー。燻製とワッフルが売り物と言うことである。


ツレと子ども等がワッフルとソフトドリンクのセット。僕は「スモーク・オードブル」と赤ワイン。「スモーク・オードブル」はベーコン、スモーク・チーズ、スモーク・

サーモンの三点盛りと生野菜のセット。


う、うまいっ。これは凄いぞ。僕が今まで食べてきたスモーク・チーズは何だったのだ。もちろんながらワインにも合う。ベーコンとサーモンも絶品!!


「えっ、そんなに美味しいの?」


とやつらが手を伸ばす。ちょっと待て、ワインの減りと計算して計画的に食っているんだから手を出すな!!

出すなと言われて出さないやつらではない。ならばワッフルを寄越せ!!


などと醜い争いをしているところにご亭主が帰ってきた。


がっちり握手して久闊を叙す。聞けばこの店内のほとんどを手作りしたそうだ。何でもできる人だとは聞いていたが、大工左官もこなすとは驚き。


燻製ももちろんオール手仕事。日中は店にいて夜は仕込みをしているとか。興が乗ると徹夜なんてこともあるそうだ。


お土産に買って帰った(もちろん自分に)スモーク・チーズの説明書によると、


2〜4種類のナチュラルチーズをミックスしたプロセスチーズを素材にして自家製スモーク材(チップ)で約20〜24時間燻し通してじっくり仕上げた「手づくりオリジナル」です。
インスタント燻製材や燻液で漬けた量産品では決して作れない素材でコクのある「本物の味と香り」をどうぞお楽しみください。
(中略)
スモークチップはホワイトオーク、ヒッコリー、山桜など7種の原木を手鉈と電動カンナで削りミックスして一窯一工程で約5kgを使い切ります


うーーむ、これはもう完全に「表現活動」だぁ。


「ワインの減りと計算して計画的に食う」などと言っていながらワインをおかわりしてしまった。これはワインが進むぞぉ。




冒頭の可愛いワンちやん入りの写真は京都在住の「セィラ」さんのブログ「キャバリア犬さくら&れんげとケ・セラ・セラ」から拝借しました。

とても可愛いサイトです。ご覧になってみてください。

余談だがこの店のことを検索すると、地元在住の方のブログに多く行き当たる。観光客相手と言うよりも地元の通人たちに愛されていることがよくわかる。


あ、一応、「食べログ」情報。⇒>


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