「池島ゆたか監督特集」(上野オークラ劇場)

[映画]「池島ゆたか監督特集」(上野オークラ劇場)


おそらく今年最後の映画鑑賞。


上野オークラ劇場の「池島ゆたか監督特集」。



今日は「鑑賞ツアー」が組まれるというので馳せ参じた。


集合場所にはビブリオの合笑組公演にもご出演の舞踊家藤間紫乃月こと、しのはら美加さん、映画・演芸マニアのみやび雅也さんらおなじみの面々。記念写真を撮ったりして観光気分で開場を待った。列の中には池島監督の姿も。


前から5番め中央右寄りのベストポジションをキープ。



一本目は「いんび快楽園 感じて」。


タイトルは扇情的だけど、ファンタジックでロマンティックなとてもいい作品だった。


リストラにあいアパートも追い出された主人公の青年は、ホームレスにもなれずに潰れて閉鎖された映画館に入り込む(この映画館が今はもうないオークラの旧館)。そこで彼はこの映画館で暮らす奇妙な家族に出会い交流する中、一家の娘に強く心惹かれる。果たして彼らはこの世のものなのか。それとも・・・。


ピンクの形を借りた魂の再生の物語、純愛の物語だった。


2本目は「ザ・痴漢教師3 制服の匂い」。

たとえ映画でも流血が苦手な僕にはちょっとハードなシーンもあったが、通奏低音は「純愛」。総武線が黄色かったころの作品なので時間はたっているがまったく古びないテーマ。主演の里見瑤子さん、かわいい。フェイクエンディングのなぞはまだ解けない。


3本目がメインの「おやじ男優Z」。これはR18じゃなくてR15。一般映画。


脱サラに失敗した五十男である主人公は食うにも事欠き、AV業界の最下層の「汁男優」として働き始めた。それを機にネットカフェ暮らしから足を洗いオヤジ男優仲間とボロ家での合宿生活を始める。そこへ人気AV女優が舞い込んで来て。娘のような年齢の聖女と訳ありのオヤジ3人との奇妙な共同生活が始まった。夢のような心やすらぐ日々。しかし何事にも永遠はない。どんな安穏もやがて終わる日が来る・・・。


これはいい映画だったなぁ。これもテーマは「愛」。生きる希望はわいてくる。人間が好きになる。


この「おやじ男優Z」にもオークラの旧館が出てくる。


そうすると必然的にその裏手に広がる不忍池が映る。一面の蓮。つまり「いんび快楽園 感じて」のミオちゃんも「おやじ男優Z」のゆりあちゃんも、さらには主人公の男たちも「蓮の花」なんだな、きっと。


           (今日の不忍池)


男はつらいよ」の2コーラス目の歌詞。


ドプに落ちても根のあるやつは

いつかは蓮(はちす)の花と咲く


「生きていればつらいことも多いけど、いつかは蓮の花と咲くよ」と励まされているような気がした。


終映後は舞台挨拶とトークショー



登壇なんと17人。



監督、原作者、脚本家、主演男優、助演の女優、男優も登壇。司会はヒロインのマネジャー役を務めた倖田李梨さん。


ヒロインの坂ノ上朝美さんはいない。本作を最後にグラビアアイドルを引退された。それなのに現在発売中の雑誌のグラビアアイドル人気ランキングではいまだに上位をキープというミラクル。


去年末に公開されたこの映画、実は異例のヒット中だ。全国から引っ張り凧て、今回は東京凱旋興行。DVDが年明けに発売されるのだがすでに予約満数に達しているという。


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