夕方から外出。
行先は深川の「深川江戸資料館」。ここで開催中の「深川の人形作家・石塚公昭の世界」展が目的。
ショック。東西線が故障でストップ。遠回りで到着。
石塚さんとの出会いはいつごろだろ。大崎ゲートシティができてすぐのころ。ジャズフェスティバルが開催されて仲良しの亜樹山ロミ嬢がイベントで歌うというので聴きに行ったら同じ会場で石塚さんによるジャズ・ブルースの人形展が開催されていてすっかりファンになってしまったのだった。それからは個展、グループ展はほぼ欠かさず見に行き、自分が画廊を始めてからは個展を企画させていただいた。
今調べたらゲートシティは1999年築。だから多分、そのころ。
今回の個展は今までで最大のもの。今までに作られた人形のうち「文士」シリーズを中心に人形本体を展示。さらには高さ2メートルぐらいの巨大プリントを展示している。
これはいい趣向。迫力がある。現物を見て肉眼でもわからない細工が超拡大によって初めて知れたりする。そして石塚作品のキモである卓抜なユーモアがより際立つ。
なんとこのコーナーは写真撮影可。
なのだけど(そう表示してある)、どこかの正義感あふれるおばさんに「あの人、写真撮ってます」とチクられてしまった。
アンケートを記入していたら石塚さんが会場に来られたのでご挨拶。結構久しぶり。
そして6時半からは別会場の大ホールで特別イベント。
「朗読、音楽、スライドで味わう乱歩と鏡花」
第一部は乱歩。ピアノをバックに乱歩作品が朗読される。大スクリーンには石塚さんによる人形紙芝居(?)がスライド上映される。朗読・田中完、ピアノ・嶋津健一。作品は江戸川乱歩作『屋根裏の散歩者』『白昼夢』『人間椅子』。
これは実は再演。約10年前、世田谷文学館で上演された。メンバーも同じ。『人間椅子』の佳子役は義太夫三味線奏者の鶴澤寛也さん。
石塚さんに寛也さんを紹介したのが僕だというのは僕の自慢の一つ。国立(こくりつ)演芸場での落語会のチケット3枚をもらった僕はそれぞれ別個につきあいのあった(寛也さんに至ってはもしかしたら10代からの友達)このお二人をなんとなく誘った。終演後、赤坂の居酒屋に行ったのがお二人の初対面。その時、人形と生身の人間のモデルとの共演作品を構想していた石塚さんが寛也さんをスカウトしモデルデビューとなったのだ。
10年前の上演は会議室みたいなところだったけど今回は200人収容の劇場。しかも満員で補助椅子も出るほど。
第2部は泉鏡花作『貝の穴に河童の居る事』。
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怪奇ユーモア短編といったところか。朗読は女流義太夫のベテラン・竹本越孝さん。大好き。義太夫三味線はもちろん鶴澤寛也さん。
義太夫語りが文学作品を朗読し、それに義太夫三味線を合わせるという新発明。
最初こそ、大夫がまるでNHKのアナウンサーのように朗読するのに少し戸惑ったが、物語の高潮と共に語りもヒートアップ。ドラマチックでユーモラス。うん、これはまさしく「義太夫」だ。どうするどうする、といいたくなる。それに三味線が複雑な表情をつけ物語に厚みをつける。力強い音色が自然や神仏への畏敬の念をかきたてる。
エンディングでは拍手が鳴りやまなかった。たっぷりと義太夫を聴いた気分。いいものを見せてもらいいいものを聴かせてもらいました。
ところで第一部の佳子のモデルと第2部の三味線奏者が同一人物であることについての説明はなかったので気づいてなかった人もいるはず。この辺の演出も上品で都会的だと思った。
帰りの電車の中、寛也さんに感想をメールした。
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