YO-ENライブ 昭和歌謡スペシャル 第弐章

「孤高の歌姫 YO-EN昭和歌謡スペシャルライブ第弐章」当日。



実は昨日からYO-ENさんはビブリオ2階「黄楊の間」にご宿泊。


調子はどうですか?


「昨晩は鳩の湯に行って手足を伸ばしてゆっくり温まってそのあと畳のお部屋でゆっくり寝たので絶好調です」


音響チェックのあとリハーサル。


YO-ENさんはまだノーメイクなのでこのアングルで。



実はしなくちゃいけないことは山積みなんだけど。つい聴き入ってしまう。



そのあとセットリストのチェックや段取りの確認。


今回は僕がMCを務める。実は苦手じゃない。出版記念会、受賞記念パーティー、イベントのオープニングレセプション、スイングジャズコンサートの司会等、結構やっている。ただ、自分の店では原則やらない。僕のこの店での役割は裏方ですから。



今回は司会と裏方の両方をやらなければならない。


そこで援軍を頼んだ。YO-ENさんと僕の共通の友人である府中のヨッチャン。その優しさと誠実さに僕もYO-ENさんも全幅の信頼を置いている。そしてそのホンワカした超天然にも。


こういうイベントを企画するのは楽しいのだけどその一方でストレスもある。主に自分勝手なキャンセル。僕など人格が練れていないので始終カリカリしたり動揺したり落胆したりしているんだけど、その都度ヨッチャンは


「そういうこともあるよねぇ、うんうん」


となだめてくれた。


今日は開場一時間半前に来てくれるという。


でも15時になってもこない。


メールが来た。


「向かってます。でもバスがなかなか進まなくて困ってます」


「 ? ? 」


府中から国立のバスは2路線あるがどうしちゃったんだろう。


またメールが来た。


「間違えて循環バスにのって府中に戻っちゃいました」


ヲイ。府中生まれの府中育ちが何を言う。



それでもその10分後くらいには来てくれた。


第一礼装の粋な和服。小料理屋の女将さんだったお母さんの遺品。


「今日はこれ着て裏方仕事がんばりマス!!」


とバッグから白い割烹着。よーし、そうくるなら俺にも考えがあるぞ。


ひさしぶりに会うYO-ENさんとヨッチャン。いきなりお茶とお菓子の女子会で盛り上がる。


あの、開場時間迫っているんですけど。


「あ、メイクしないと」


そうですよぉ、YO-ENさん。この後は本番まで着替え、メイクとともに精神統一タイム。


ヨッチャンとは受付段取りの打ち合わせ。2回目なので前回同様で。



開場時間となり続々とお客様さま。


ヨッチャンの割烹着に対抗して僕は勝負服の法被を着用。


10枚以上ある法被コレクションから何を選ぼうか。「市松」の裾模様にしようか、「釘抜きつなぎ」にしようか。よし今日は粋に「吉原つなぎ」と行こう。



木戸銭の受け取りと参加者チェック、打ち上げ参加のお誘いと確認。それに加えてこのライブはワンドリ付きなので受付の手間は通常の2倍に以上になる。



        (撮影:チェンマイ太郎氏)


それらをヨッチャンは難なくスムースに、しかもニコヤカにこなす。僕にはとてもまねができない。


ヨッチャンの本職はデパガ(百貨店販売員)、出自は小料理屋の娘。


続々と入るお客様。開演時刻には満席に。


一番近くはビブリオから直線50メートルのところにお住いの画家さん(うちわ市にも参加)。



遠くはタイのチェンマイから。いや、このために来日した人がいるわけじゃなくて。生粋の日本人で江戸っ子。大学の先輩のチェンマイ太郎氏(仮名)。所用で移住先のチェンマイから一時帰国中であることをSNSで知ったので来てもらったのだ。「日本の歌の聴き納めでどうです?」なんぞ言って。


開演。


ステージ(黒フェルトの緞通)に上がり前説。一通り説明してそろそろYO-ENさんを呼び込もうかと思ったところでヨッチャンから「YO-ENちゃん5分遅れます」のブロックサイン。



余談で5分つないだところでYO-ENさん登場。


短いやりとりと最初の2曲だけ紹介してあとはYO-ENさんにお任せ。YO-ENさんはもとよりしゃべれる人なのだ。僕自身、主催者があまりでしゃばるのはみっともないと思っている。



     写真はフォトグラファー・白石ちえこ


セットリストは下記の通り。できる限りの動画を貼ります。


第一部のセットリスト

1 人形の家 (弘田三枝子


2 まごころ (森山良子)


3 サルビアの花 (早川義夫


4 八月の濡れた砂石川セリ)・・・・僕のリクエス


5 化粧(中島みゆき


6 泪橋 (茶木みやこ)



7 ふるさと (由紀さおり



ここで休憩 10分。


場内は満席。エアコンを最大に効かせて扇風機を2台投入しても間に合わないほどの熱気。



   写真は常連のレーコさん。ピンクの後姿はチェンマイ太郎氏


第2部 セットリスト

1 あなたの船(斉藤哲夫


2 別れの朝(ペドロ&カプリシャス


3 砂に消えた涙(ミーナ)


4 紅い花 (佐井好子


5 女の証 (加川良


6 雲に乗りたい(黛ジュン


7 石だたみ(ばっくすばにぃ)


8 少年(浅川マキ)


9 黒の舟歌野坂昭如


10 人間は一人の方がいい(森田公一とトップギャラン)


 これで終了。袖に引っ込むYO-ENさん。もちろん客席は「アンコール」の嵐。ミネラルウォーターを一口含んだ後、再登場。



       写真はフォトグラファー・白石ちえこ


アンコール曲は坂本九の「見上げてごらん夜の星を」。天国の永六輔さんに届けと。


これにて全プログラム終了。心ふるえる2時間だった。


当然の満員御礼。みなさん、喜んでいただけた様子。まあ、上の動画を見れば納得していただけると思う。これを30人限定のお座敷シークレットライブで聴けるなんて感激ですと褒めていただいた。


そして驚いたこともう一つ。こういう催事につきものの当日キャンセルが一件もなかったのだ。いや、前日まではトホホな案件がいくつかあったのだけど、その替わりに間際でのお申し込みもあったからノープロブレム。逆にキャンセルがなかったらもしかしたらちょっと窮屈だったかも。すごく暑かったし。


続いて打ち上げ。日曜日の夜で人数集まるんだろうかとも心配したがこちらも満席。ワイワイと賑やかに過ごした。



   写真=チェンマイ太郎氏。市松にお色直ししたワシ


約4時間の大宴会。歌の雰囲気とは裏腹に陽気で気さくなYO-ENさんと楽しくおしゃべりしたり記念撮影したり。


個人的には、来てくれていたDJ「京浜パンチ2号」さんのことをYO-ENさんが、


「こちら京阪パンチ2号さん」


と言い間違えたのにツボった。そりゃ大阪人にとっては「京浜」より「京阪」だよね。「ハ」と「ヒ」、一字違いで大違い。



知らぬ同士が紙皿叩いた打ち上げ宴会。その場で初対面どおしで新しいプロジェクトも生まれそう、いや生まれて動き出していた。


うちで出会った人同士が仲良くなり何かが生まれる。これ以上の席亭冥利はない。


皆さんに後片づけを手伝っていただいて解散。


そのあと日付のかわるころ、YO-ENさんと精算。なんとかのぞみちゃんで往復してお弁当を買える程度の謝礼をお渡しすることができた。お呼びするならせめてそのくらいは常識と思っていたので何とか面目を保てた。


熱唱演してくれたYO-ENさん、来てくださったお客様、手伝ってくれたヨッチャン、ありがとうございました。またやりましょうね。


そしてまた皆で飲みましょね。



良く飲んだなぁ。



【付録】当日チラシ裏面の埋め草(最近使わんなぁ「埋め草」)







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