2017-10-15

いよいよ当日。昨日のうちにセッティングは終わっている。

朝一番でチェック。おや、これはいかん。ピアノのスタンドに瑕疵。センターの歯車のストッパーにズレがあり歪みが出ている。

ただちに修理。僕としたことが当日の朝になってこんなことをするなんて不覚。

ストッパー(鉄)に電ドリで穴を開ける。針穴大の小穴から４段階で６ミリ径の穴に。

10時を待ってこの穴に入れるボルト&ナットを買いにいった。近隣のホームセンター&DIYショップでネジ類の品揃えが豊富なスーパーバリューへ。

ついでに和菓子も購入。昨日今日とお申し込みが相次ぎ「おやつ」がたりなくなっちゃったのだ。

帰ってすぐに施工。うんいい感じ。こういう作業は楽しいなぁ。

正午に深水さん来。改めてセッティング。

ピアノの位置が少し低くなったのわかりますか？

ホワイトボードはなにに使うのかって？　そんなの･･･。

僕が医療漫談するのに決まってるじゃないですか。

右側のパネルは昨日作った。

こういう作業はたのしいなぁ。

セッティングの後はリハーサル。畳の部屋に深水さんの天辺の声が響き渡る。主催者だけの聴き得。独り占め。

13時30分開場。一歳半の小さいお友達から70代の大きいお友達まででほぼ満席に。深水さんがかつて運営委員をしていた「国立本店」(後述)のお仲間の姿もちらほらと。

「おやつ」はもみじ饅頭が人気。

まだ来られてない方もあったが定刻主義。14時開演。

前半はオリジナル

【前半セットリスト】

陽の当たる牛
うがい・手洗いの唄(にんにく卵黄CM)
かりんとうの歌
甘酒の唄
コイゴコロ
大鷹の森
みたされてゆく
魚の話なんてやめて

深水さんの演奏を見ていると一番低い左端の鍵から一番高い右端の鍵までフルに使っている。あー88鍵の電子ピアノにしてよかった。61鍵のキーボードでは深水さんのオリジナルは演奏できないな。つまりソロでの「ピアノ弾き語り」というのはバンド演奏と違って一人で全音域をカバーしないといけないからね。

ここで休憩。トイレタイムでおやつタイム。

休憩明けの後半。１曲目はみなさんのおやつタイムをうけて「栗まんじゅうの唄」から。以降は「懐かしい歌」。

【後半のセットリスト】

夜来香
蘇州夜曲
青い目の人形
南の花嫁さん
私の青空
カチューシャの唄
(アンコール)ゴンドラの唄

どの歌もよかったが、驚いたのが「私の青空」のイントロ。ジャズ調でかっこいいの。

ますます歌って欲しい歌が増えた。お客様もニコニコと喜んで帰っていかれた。是非また次回、次々回と続けたいなぁ。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 以下余談 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆
【深水郁さんとギャラリービブリオ】
深水さんに最初に会ったのは４年前。近所にある本をテーマにしたコミュニティスペース「国立本店」の飲み会でのこと。僕は例によって「ぼかぁ『月刊書店経営』記者として８年間全国津々浦々全都道府県の書店を取材してきたからね。ちょっはとうるさいよ」とパワハラ寄りのマウンティングをしていた。そうしたらある若者が最年長者に気を使って「今まで数多く訪問されて印象に残った好きな本屋さんってありますか」と聴いてくれたので得たりとばかりに「福岡のキューブリックと和歌山のイハラハートショップかなぁ」と答えた。すると近くの席にいた若い女性が瞳をキラキラさせて「私もキューブリック大好きなんです」と話しかけてくれた。それが国立本店の運営委員の一人で福岡出身の深水郁さんだった。他の人から「あの方は歌手なんですよ」と教えてもらったがそのときは「ふーん」くらいだった。そしてその数週間後、国立本店でその歌声を聴く機会を得た。オリジナルの「陽のあたる牛」をアカペラで。僕は震えた。身震いだけではない。彼女の声の響きに共鳴して僕の皮膚が震えたのだ。「この歌は! この声は! 普通じゃないぞなもし(突然にゃんこ先生)」。いつかこの人のライブを企画したいと思った。そしてこのほど、ビブリオの電子ピアノ導入と深水さんの産休明けがピタリとタイミングよく合ってこの「深水郁おひるねピアノ」が実現した(うそ。産休はとうにあけていて旺盛な音楽活動をすでに再開されている)。そしてその時の「陽のあたる牛」は本日の１曲目。

【イベントタイトル「おひるねピアノ」について】
このライブの打ち合わせに深水さんが１歳半の娘さんを連れて来てくれた時のこと。さっきまでぐずっていた娘ちゃんがやけに静かになったなぁと思ったら、畳にゴロンと転がってお昼寝をしちゃった。そこで「畳の部屋でついお昼寝しちゃうぐらいのんびりとリラックスしたライブにしようね」とこのタイトルになった。

・・・・・・・もうすぐ開催・・・・・・・

“いのち”をテーマにした珠玉の絵本、岡田千晶「あかり」原画展。10/19〜10/31
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