「ゴールデンちんどん大演芸会」に行ってきました。

(本日、写真がピンボケであることをあらかじめお詫び申し上げます)


夕方から代官山へ。一生、行くことがないだろうと思っていたおしゃれな町に初上陸。


大好きなちんどん楽団「ジュンマキ堂」のライブ「ゴールデンちんどん大演芸会」にいったのだ。



ジュンマキ堂には先日の「チャーマァ洋品店」の最終日、町内練り歩きとビブリオガーデンでのライブをしていただいた。



そのときに今日の「ゴールデンちんどん大演芸会」のフライヤーをいただき「絶対行きたい」と思ったのだけど、明日が見えないこの稼業。直前まで申込みができないでいたが我慢は体に悪いので数日前に申し込んだ。


開場時間に合わせて開場へ。すると見知った顔。「チャーマァ洋品店」に来られたお客様のグループ。先方から気づいていただいた。開門まで雑談。おかげで退屈せずにすんだ。


このお店は畳敷きの桟敷で少し椅子があるとの話だったので早めに行って椅子を確保したのだ。



僕は右ひざを曲げるのが余り上手でない。



場内には「チャーマァ洋品店」のお客様がちらほら。デリシャスウィートスと共演の機会が多いジュンマキ堂、デリシャのファンがその共演のステージを見てそのまま横滑り的にジュンマキ堂のファンになっているのだと僕は断言する。って僕がそうだからね。



共演が多いと書いたがそれは当たり前でジュンマキ堂のアコーデオン&口上のマサルちゃんはデリシャの専属バンド「女横丁痺れ腰」のキーボード担当なのだ。



開演前の前説はマサルちゃんとユウスケちゃんの名コンビ。



19時開演。


第一部は「行楽vs大騒動」。


冒頭は歌舞伎仕立ての口上から始まり、途中「おたのしみ」を交えながらちんどんの伝承曲の数々をきっちりと。新譜「新・伝承曲」収録曲中心。



ちんどんというのはなぜに人をこのように鼓舞するのだろうか。自然と体が動き出す。



第二部は「三国博覧会」


冒頭は「インド」。


ゲストの南インド舞踊のyaminiこと堀 友紀子さん。



いや、驚いた。池島ゆたか監督の言葉を借りれば「凄玉」。この人の関節はどうなっているのだろう?この人の周りの重力磁場がちょっとゆがんでないか? 目を凝らして踵と踝を凝視してしまった。そうしたら周りにもそうしている人がたくさんいた。そしてみんグングル(足鈴)のリズムの魔法にかけられたよう。うっとり。



続いて「フランス」。妖艶なDJ、エルナ・フェラガ〜モさんのステージ。




出色は演目のひとつの「私の男性観(四都物語)」。世界中で恋をしてきたエルナさんがその恋の遍歴を語る。パリ、ロンドン、ナポリ・・・。それにユウスケさんの小芝居が絡み爆笑。ここまで三都。あと一都は・・・。


あと一都は客席からのリクエストだという。即興で小話をつくるの? すげえ。


客席に下りてくるエルナさん。やばい、目があってしまった。こんなにたくさんいるのになんでおれ?


どこの都市での恋の話が聞きたいかを問われ、とっさに「北京」と。深い理由はない。


エルナさんは「そうねぇ、ベイジンね」と言いながらステージに戻ると北京での恋の遍歴を語った。料理人との恋。それも江戸川乱歩夢野久作丸尾末広かといった猟奇的な世界。お見事。




そして「南国」。


ラテンナンバーをちんどんで。マサルちゃんが歌う歌う、踊る踊る。達者な人だなぁ。



第三部は「やっとリサイタル」。



「ゴールデン」をコンセプトにしたお衣装はチャーマァさんの作。「チャーマァ展」開催中のビブリオでの夜なべ仕事で仕上げた。みなさん、おにあいです。



曲目は去年発売の「アッパレジャンボリー」収録曲中心。どれも素敵な楽しい曲ばかりなんだけど。


「江戸江戸マーチ」  とにかく盛り上がる。無声映画のチャンバラシーンが目に浮かぶ。勇壮さと哀愁と。


「JAZZ獅子」 ジャズ仕立ての獅子舞曲。愉快だなぁ。粋だなぁ。


「マルシェにて」 異色な曲。静かで穏やかな気持ちがどんどん高揚していく感じが素敵。


「メインファンファーレ 〜スパイクジョーンズスタイル」 参りました。まさにスパイク・ジョーンズ、ちょっとシティ・スリッカーズ。これはおもいろいや。心拍数上がる。マサルちゃんがフランキー堺に見えてくる。


「稼ぎどきでっせ」  アルバムでは白崎映美さんの歌唱で収録されている曲をマサルちゃんの歌唱で。大変な難曲を軽妙に朗々と。



そしてアンコールは「スワニー」。これもジャズ仕立て、っていうかもともとジャズ。ご存知、ジョージ・ガーシュインの名曲。


大好きな曲。小学6年生のときに悪ふざけをして足に大怪我をして2週間ほど学校を休んだことがありましてね。歩けないだけで他は元気だから退屈で退屈で。家中のレコードをとっかえひっかえ聴いてた中にあったのがソノシートの「ガーシュイン名曲集」。演奏は紙恭輔バンド。歌は笈田敏夫。それに収録されていた「スワニー」に衝撃を受けた。なんてかっこいいんだ。復学するころには学校の廊下を「♪Swanee how I love you, how I love you. My dear old Swanee ♪」とリズムを取りながら歩くいやな小学生になっていた。「大正テレビ寄席」に小野栄一が出てカンカン帽姿で「スワニー」歌ったりしたら大興奮だった。



ジュンマキ堂の「スワニー」も絶品だった。かゆいところに手が届くように心の高揚スイッチを押してくれる。大いに盛り上がった鳴り止まぬ拍手。拍手のし過ぎで手のひらが痛い。


退出時の出口渋滞の間を利用して遠くの席にいたチャーマァさんに挨拶しようと思ったがが人気者の周りに人が途切れない。その間にアンケートを記入。


「すばらしかったです。来てよかったです。次回も必ず来ます。世界観が深く、凄みがありました。レベル高すぎます。感動しました。こんな凄い人たちとビブリオ座敷でセンベ食いながらコイバナしてたなんて嘘みたい。何時間でも続いて欲しい時間でした。木戸銭3千円は安すぎます。もっと取ってください」


と臆面もなく大絶賛。


お、チャーマァさんのまわりに人が途切れた。どうも、せんだっては大変お世話になりました。もう3週間前なんですね。


「なんか十松さんの顔を見てると懐かしい気がします」


あたしゃ田舎のおじいちゃんですか。ま、似た様なものですが。またなにかやりましょうね。



外に出たら22時20分。あっという間だったのに結構いい時間。楽しい時間はあっという間に過ぎる。渋谷、吉祥寺経由で帰宅した。



朝になって聞いたが、僕が乗り換えのついでに食事をした直後、吉祥寺のその近くで喧嘩から発展した騒乱があったらしい。出会わなくてよかった。出会ったら絶対に巻き込まれてれた。


新譜の「新・伝承曲」はもちろん購入。



ただいまエンドレス再生中。




ゴールデンちんどん大演芸場


20180429 代官山・晴れたら空に豆まいて


出演

☆ジュンマキ堂
ジュン(チンドン太鼓)西里純子
マキ(洋風和太鼓*ゴロス)黒田牧子
マユコ(トランペット)新井真有子
マサルアコーディオン*口上)北園優


☆アパジャン楽団
西村直樹(ベース)
高橋勝利(トロンボーン
春木祐輔(ゴロス・鳴り物ほか)


☆ゲスト
エルナ・フェラガ〜モ(ギロ・唄・DJ)
堀 友紀子(yamini)(南インド舞踊)






・・・・・もうすぐ開催・・・・・・

5月3日(木・祝)〜5月6日(日)
井上孝治写真展『想い出の街』」
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ちんどんとインド音楽が奇跡の化学反応。5/12。
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第一人者が直接指導。丸山清人銭湯絵教室。5/20、21。
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