そんなわけで昨日は日中から夕方にかけては世田谷文学館で「林芙美子展」観覧、夜は中野の居酒屋で打ち上げだった。
その二つのイベントの隙間について昨日、「終演後はいったん解散。チェンマイ太郎さんは知人と会うために新宿へ。僕は所用で千駄ヶ谷へ。」と書いた。
どこに行ったかというと展覧会。
猫野ぺすか絵本原画展「おおかみとしちひきのこやぎ」の初日なのだ。
神宮前のHIPPO画廊にて。
限られた時間なので道に迷っている暇はない。閉館時刻も近い。そこでグーグル君に道案内を頼む。恐る恐る。というのがスマホの電池残量が乏しいのだ。ここ数日やけに減りが早い。世田谷文学館でもうまくカメラか作動せずチェンマイ太郎さんの写真を借りることとなった。
なんとか会場到着。
この展覧会はタイトルどおりこの絵本の原画展。
ひきだしのなかの名作 9
「おおかみとしちひきのこやぎ」
フレーベル館刊
末吉暁子/文 猫野ぺすか/絵 西本鶏介/監修
定価 :1,280円(税別)
余りにおなじみのグリム童話だけどこの絵本はユニーク。全編ウッドバーニング、つまり焼き絵なのだ。大小さまざまな焼き鏝で白木の板に焼き目で絵を描き、絵の具で彩色する技法。うっすら残る木目が凄く温かみのある効果を上げている。
原画展はもちろんこの板を展示している。額には入れずマット装だけしているユニークな展示。これはいいなぁ。額があると原画の木と額縁の木が喧嘩しちゃうけどこれならその心配はない。木の質感を最大限表現できる。
あとこの絵本の特徴としては、こやぎたちがかわいいのはもちろんなんだけど、狼のビジュアルがメチャメチャかっこいいの。
表4(裏表紙)なんてこれですよ。
在廊されていた猫野ぺすかさんに伺うとお名前は「猫野」だけど相当の狼好きのようだ。狼のかっこよさにはかなりこだわったとのこと。
そんな話をしつつも僕の視線を捉えて離さないものがあった。
月に遠吠えする狼をウッドバーニングした木皿。もちろん一点もの。何度かその前を通り過ぎた後、うちに連れ帰ることにした。
もちろん絵本も購入し、サインをいただいた。
本当は消しゴムはんこのワークショップにも参加したかったのだけど店にたどり着いたのが閉館時間に近かったので断念。
そして千駄ヶ谷から中野に中央線緩行で下り、チェンマイ太郎氏やデリシャの皆さんと合流。
そんなわけで中野駅前の居酒屋で談論風発高歌放吟酒池肉林阿鼻叫喚する僕のかばんの中には白いパンツとともにウッドバーニングの「孤狼遠吠図木皿」が入っていたのである。
・・・・もうすぐ開催・・・・・
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