「汐留」で打ち合わせ。帰りに、うわさの「汐留ラーメン」を食す。
僕は嘘が嫌いだが営業妨害も嫌いだから、味についてはノーコメントとする。
なんていうとまるで言外に不味いって言ってるみたいみたいで感じ悪いね。いや、決して不味くはないし、きっと美味しいのだとも思う。食材もおごってるし。結構強くホタテの味がしたな、スープに。ただどうなんだろコッテリしすぎてて、中性脂肪やら血糖値やらが気になる中年男にはちょっときついかも。若い人にはきっと最高なんだろうな。
で、帰りは新橋を回って帰った。先月、「GEISAI」で東京ビックサイトに行ったときは新橋で「ゆりかもめ」に乗り換えていったのでそれ以来だ。
前回、ビックサイトに行くアクセスを長女・花子(仮名・小4)に聞かれたので
「新橋で降りて乗換えだ」
といったら、花子は
「え?」
といって顔を曇らせた。
「他の行き方ないの?」
なぜ、そんなこというのか聞いたら、一言、
「こわいから」
という。
いつの間にかテレビ定番となってしまったベタな演出というか常套句に、
「それでは、新橋のサラリーマンの方々に聞いて見ました(半笑い)」
というのがある。いまだったらそうだなあ、
「道路公団の藤井総裁の居座り問題どう思いますか」
みたいな質問を、夜11時に新橋でクダまいてる中年のサラリーマンに聞くというもの。
おとっつぁん律儀なものだからリポーターの期待通りに
「あにょねぇ(あのね)、どぅあくわらね(だからね)、どぅあみだっちぃうのよ(だめだっていうのよ)、ああゆうやつをねぇ、こいずみさんがねぇェェェ」
と真っ赤な顔して吼えてくれる。
つまり、花子は新橋という街は、ああいう酔っ払いのおじさんが渦を巻いているこわーい街だと思っているのだ。だから行きたくないという。テレビの影響力っていうのはすごいね。
花子、いいか? あのおじさんたちが酔っ払ってヘンなことを言っているのは世を忍ぶ仮の姿。本当の姿はまじめに働いて、家族や世の中を支えている人たちなんだぞ。
と諭した。
でもどうなのだろう。僕は「神楽坂のサラリーマンの方々」なのだけど、どっちが本当の姿なのだろうか