御柱2

  御柱に行ってきた。

  まずは昨日のことから・・・・。

  本隊は新宿発のホリデー快速に乗り、僕は立川から合流。

  メンバーは、前述の高野慎三さん、助手のK子さん、デザイナーの三宅秀典さん、貸本マンガ研究者の「ちだ・きよし」さん、天然ナースのU嬢、それと高野さんの娘さんとそのお友達。みな筋金入りの「柘植者」だ。

  小淵沢からは漫画家の「うらたじゅん」さんも合流した。


  諏訪大社では柱を引っ張る「曳行」には間に合わず、柱を境内に立てる「建御柱(たておんはしら)」を見物した。

  昨日の日記をご参照いただきたい。写真は柱に騎乗した男衆の隊列が崩れ、あわや大惨事という場面。この柱が垂直に建ちあがるのだ。柱に乗る男たちの男伊達の見せ場だ。斜めに地上からかけられたロープをスルスルと登るパフォーマンスもある。鳶のお兄さんかはたまた消防団員か。カッコイイことカッコイイこと。僕が女なら絶対惚れるね。



  泊まりは上諏訪温泉の「北山荘」。家族だけで経営するこじんまりとした旅館だ。料理も美味しい。こういう宿屋が一番いいなあ。さすか高野さんは「つげ式温泉術」の提唱者だけあって、こういう宿を見つけるのが実にうまい。

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  一夜明けて今朝・・・・。夕べは2時まで信濃の地酒を飲みながらしゃべっていたので、二日酔いと寝不足で身体が重い。でも三宅さんが昔、横山光輝さんのアシスタントをしていた頃のエピソードなどは実に貴重で興味深かった。

  さて、今日も合流者あり。甲府の地で「軟骨新聞」を主宰する深澤久雄さんだ。

  僕も「道楽中年」「不良中年」を標榜しているが、この人にはかなわない。詳しくは10月31日の日記をご参照いただきたい。

  イタリア製の大型バイクDUCATIで登場だ。僕たちはバスで移動なので、その後ろをバイクで追いかけてくる。下の写真はその勇姿だ。

  小雨にもかかわらず諏訪大社は凄い人出だ。境内にはとても入り込む余地がないので周辺から見物した。戦意を鼓舞するラッパ隊のカッコいいこと。僕が女だったら惚れるね。

  と言いつつ前述のように、二日酔いと寝不足でヘロヘロ。予定よりもちょっと早めに御柱見物は切り上げた。

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  今回の旅では御柱見物とともに県内某所の「秘湯」にも行った。温泉場の共同浴場なのだが近所の人もほとんど知らない。わけありの傷を負った人が、医者に診せられないその傷を癒しに来る湯だという。

  この浴場は「秘中の秘」。高野さんに叱られるので詳しくは書けない。

  まさしく、芭蕉先達言うところの、

  「語られぬ湯殿にぬらす袂かな」(「おくのほそ道」羽黒の項より)

  なのである。