「山口瞳展」千秋楽

 楽しい時間、幸せな時間はあっという間に過ぎる。

  山口瞳先生、最後の遺作展「スミレの花咲く頃」、本日が千秋楽である。

  この展覧会の細かいいきさつについては4月17日の日記に書いた。
   
  朝日新聞につごう2回載り立川マイテレビでも紹介されたので会期中は大盛況で、もちろん作品も完売だった。


  そして今日は打ち上げだ。関係者一同、会場のエソラ(=キャットフィッシュ)に集合した。

  メンバーはオーナーのマスオさんと山口治子夫人、ご子息の正介氏をはじめ、作家の嵐山光三郎さん、関頑亭さん、関敏さん、、トッカピンさん等々、国立やまぐち組が勢ぞろいした。


  パーティーは嵐山さんの発声による乾杯で始まった。

  僕は先月末、女流義太夫の鶴澤寛也師匠からいただいた越後の銘酒「雪中梅」を持っていった。   

  で、当然ながら乾杯のときは雪中梅の近くのテーブルに陣取った。さわやかな甘口だかしつこくなく爽やか、それでいて深みがある。敏先生と顔を見合わせてニヤニヤしてしまった。

  うれしい出会いがいくつかあった。

  まずは石山東さん。瞳先生の熱烈なファンで、札幌の地で「山口瞳の会」を主催されている。石山東さんのBBSに最近お邪魔していてお会いしたいと思っていたところだ。

  慎重社の臥煙さん。瞳先生の担当編集者として各地を漫遊し珍道中を繰り広げた方だ。

  そして矢吹申彦さん。ちょっと日本離れした粋でスカッとしたイラストで有名な方。青空と雲をモチーフにした作品が印象的。本の装丁も数多く手がけている。

  2次会は「倶楽部六六食房」に会場を移した。

  「倶楽部六六食房」はマスオさんの同級生、是枝正美さんのお店だ。カテゴリーでいうと「ダイニング・バー」かな。壁を突き破る鉄人28号の外装でお馴染みの怪店だ。

  チーズパスタとアボガド&ウナギロール寿司がメチャメチャうまい。カツサンドも美味しかったなぁ。


  賑やかで楽しいパーティーではあったが、瞳先生の遺作展が今年でファイナルなのはやっぱり寂しい。でも夏にはお宝オークションがあるという情報を掴んだぞ。なるほどマスオさんが古物商の免許を取ったのはこういうことだったのか!!!!。