僕がここ7、8年、愛読している雑誌に「週刊朝日」がある。
最も大きなお目当てが嵐山先生の連載エッセイ「コンセント抜いたか!」である。僕の「不良中年道」の通信テキストみたいな存在だ。昨日紹介した本『キン・コン・ガン』の著者であるナベゾ画伯こと渡辺和博さんがヒネリの効いたイラストを添えている。
最新号を見てちょっとびっくり。嵐山先生も今週の御題として『キン・コン・ガン』を取り上げておられるのだ。当然、今月号も渡辺さんはイラストを添えている。ベッドで点滴を受けている自画像だ。
そう言えば、ってこともないが、僕が最初に渡辺さんにあったのも嵐山先生の紹介で、多分、エソラの「はがきゑ展」の打ち上げだったと思う。10年ちょっと前だと思う。
僕はもともと名著『金魂巻』の読者であり、何かの付録についていた「○ビ」のシールをアパートの郵便受けに貼るような人だったのでお会いできてうれしかった。話してみると、作風と同様にほのぼのしているようでちょっと毒がある感じがたまらなかった。ミュージシャンで言うとリンゴ・スター系か(違うか)。
その後、ちょうどOウム騒動のころ、A原彰晃の著作を探して欲しいと職場に電話がかかってきたこともあった。
「そんなものどうするんですか?」
と聞くと、
「上杉清文さんが持っているのを見てうらやましくなっちゃって・・・」
とボソボソっと答える。
教団による数々の悪事が露見して、書店の店頭からその著作が消えていった時期だった。
「蛇の道はへび」である。僕に電話してくるあたりがもの凄くビンゴなのである。
で、その後の処置については企業秘密なのであるが、渡辺さんはあんな本を買ってどうしようと思ったんだろう。まさか、空中浮遊・・・?! 少なくとも渡辺さんのほうがA原よりもずっと空中浮遊できそうな雰囲気をたたえている。
超能力は大げさにしても、僕は渡辺さんを預言者だとは思っている。預言者は大げさにしても、良く当たると評判の八卦見ぐらいには思っている。
多分、6,7年前だと思うのだけど渡辺さんに聞かれたことがある。
「蕃茄さん、インターネットやってる?」
いいえ、まだ・・・(当時はまだPCも持っていなかった)。
「やめたほうがいいよ。蕃茄さんみたいなタイプがインターネットに関わると人生の無駄遣いになるから」
ナベゾ画伯のご託宣は正しかった。いや、まったくの無駄遣いとは思わないがかなり時間は費やしている。この時間を勉強に費やしたら宅建免許ぐらい取得してると思う(うそですよ)。
八卦見や占いが実は人生相談であることは、誰もが知っていることである。だから、前著『「困った人」につけるクスリ― 読めばよく効く人生相談』が面白いのは当然の話なのである。
なんか長くなっちゃったな。この項、まだ続く・・・