「不幸の伊三郎」の完成記念落語会&上映会

今日は都内某所で開かれた『「不幸の伊三郎」の完成記念落語会&上映会』に行ってきた。

なぜ、都内某所などとあいまいな言い方をするかというと、いろいろあるからである。


「不幸の伊三郎」は映画監督でもある異能の落語家・立川志らくさんの監督作品。僕はは2回目だ。前回は築地本願寺で開かれた試写会だった。たしか芥川賞直木賞の発表日だったなぁ。


開口一番は特に名を秘す某師。なぜ秘すかというと、いろいろあるからである。まあ言ってみればタイガーマスクにでてくるグレードゼブラみたいなものである(余計わからない?)。

「まだ楽屋に私以外、来ていない」と笑わせた後のネタは初天神。こどもを演じさせるとこの某師は実に巧い。リアルに憎ったらしいくて可愛い。あと擬音がリアル。お団子を舐めるシーンなんかは本当にお団子が見えてくるようだ。

続いて立川談四楼さん。「いま、志らくさんから電話がありました。新幹線の中から」と笑わせた後は人情噺の大ネタ「浜野矩随」。「はまののりゆき」と読む。「浜野矩随」は見るからに重厚な字ヅラだか。「はまののりゆき」だと小学一年生の胸の名札みたいである。

死んだ父は金属彫刻の名人だったが、 矩随の作品は駄作ばかりで、 それを買い取ってくれていた若狭屋には見放され、母親には死ねと言われる。しかしその底にある真意は・・・。

というお話。 談四楼さん演じる賢母は泣けるなぁ。


トリは新幹線からギリギリセーフの志らくさんで「鈴ふり」。バレ噺、つまり下ネタだ。だからここには詳しく書かない。と、数少ない蕃茄庵の女性読者様に配慮してみた。でも面白かったなぁ。どう面白かったかは詳しく書かない。と、数少ない蕃茄庵の女性読者・・(以下略)。


そして、いよいよ映画だ。

さっき書いたように僕は2回目。2回目にして気づいたことがある。

「この映画は1回目より2回目のほうが面白い」

前回は伊三郎さんの不幸を全身で受けとめすぎてしまったが、今回は余裕を持ってみれたので、笑うことに没頭できた。

また2回目にして気づいた細かいクスグリもあるのだがこれは実際に見ていただくしかない。


出口で三師とヒロインの酒井莉加さんにご挨拶。莉加さん、噂に聞いてたけどピンクの前髪にビックリ。でもよく似合っていた。

そんなわけで、ちょっとニコニコ(ニヤニヤ?)しながら帰途に着いた。