頑亭先生と一緒

そんなわけで、昨日の坂崎さんのパーティーからはマスオさんの車に便乗させてもらって帰ってきた。

同乗者は、人間市宝の関頑亭先生。御年85歳。

東京シティフィルのフルート奏者・海治洋一さん。僕の初恋の人の夫である(この件はいずれまた書こう)。

書評家でライターで古本研究家の岡崎武志さん。通称「均一小僧」。今回が初対面。「彷書月刊」に書かれた文章から「もしかしたらご近所かな」と思っていたのだが、果たして国立の北口にお住まいだった。

でその車の乗車位置なのであるが、これがなかなか難しい。運転席は当然、マスオさんである。

いろいろ迷った挙句、次のようになった。

僕が助手席に座った。海治さんも岡崎さんも大柄な方だが僕の比ではない(全然、自慢にならない)。

後ろは岡崎さんと海治さんで頑亭先生を囲んで並んだ。ちょっと狭いかなとも思ったけど、さすがクラウン。結構ゆったりしていた。

岡崎さんと海治さん、ともに山口瞳文学を通じての頑亭先生の大ファンでなおかつ、先生とはほぼ初対面に近い。聞きたいこと話したいことは山ほどあったようだ。やっぱり僕が助手席で正解だった。

海治「僕にとっては頑亭先生は伝説の人物ですから」
岡崎「伝説とちゃいます、神話です」

ってな塩梅。

車中の話題も、真言密教の秘法から、ブラジャーをプレゼントされた珍談まで(?)、わいわいと多岐にわたり、「明神下→国立」間、アッと言う間の45分間だった。