本の妖精マヤ 〜 心に翼を 〜

今日は長女・花子(仮名・小五)が出演している「くにたち児童劇団」公演に行ってきた。

児童劇団」とは言っても新聞に赤ん坊の写真に「○ンパースCM出演中」なるキャプションをつけた広告を出すような「マジ」なところではない。ましてや子供タレントが飛び出すようなところではない。

市の児童館のサークル活動だ。だからすべて手作り。今回のお芝居のシナリオを書いたのも児童館の指導員の方。つまり市職員だ。

演目は「本の妖精マヤ 〜 心に翼を 〜」というお芝居。

あらすじは・・・

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いじめにあっている少女・静は図書館で“本の妖精”マヤと出会う。そしてマヤのすすめで物語の世界を旅することになった。白雪姫を毒リンゴから守り、「マッチ売りの少女」と一緒にマッチを売り、シンドバッドと大海原を航海し凶悪な怪物を退治する。いろいろな物語の世界を旅をしながら静は勇気と優しさを学んでいく・・・・

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というもの。花子の役は、静より一足先にマヤに誘われ本の世界を旅してシンドバッドの助手をやっている少年・俊夫の役。念願の男役だ(この劇団は全員が女子)。

職業や習い事としての児童劇団じゃないから、ちょっと学芸会っぽいところはあるにはある。でも目的は「すべての子どもを均等に見せる」ことより「お客さまにいいものを見せる」ということが大きいところが学芸会とは大きく離れる。だから学芸会のように一人の役が場面ごとに役者が変わったりすることもない。竜宮城に乙姫様が10人並んでいたりすることもない(別に学芸会を批判しているのではない。学芸会はあれはあれで良いと思う。つまり目的や役割が違うと言うこと)。

  それにしても指導してくれている児童館の職員の方々の頑張りには本当に頭が下がる。僕ら民間企業の従業員はよく知りもしないで、公務員の方々の仕事っぷりに批判めいたこと、いや批判は良いんだけど揶揄めいたことをつい言ってしまったりする。

  でも、この芝居をみたらそんなこと口が裂けても言えなくなる。「仕事」と9時5時で割り切ったら絶対作れないものだ、これは。大きな花束を児童館の人にあげたいくらいだった。


終わった後、夕食時になっても花子が帰ってこない。心配なので迎えに行こうかと思ったら、靴も履いたまま、リュックも背負ったままで、玄関で寝ていた。