ありがとう、インカ・カーン

banka-an2004-12-15


ちょっとショッキングなニュースがあった。
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小中高生の2割が「人は死んでも生き返る」と考えている?
死んだ人が生き返ることがあると考える子供が5人に1人いることが、小児神経科医の中村博日本女子大教授らの調査で分かった。死を正しく認識している子は3割にとどまり、中村教授は「『生まれ変わり』との混同が含まれるにしても多すぎる。死の認識の低さが最近の子供による事件や問題行動につながっているのではないか」と分析している。(ソースは時事通信なので各紙に掲載された。)
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去年の夏の日記に書いたハムスターのインカ・カーンのことを覚えておられる方はあるだろうか。次男・三吉(仮名・小2)のクラスで飼っているハムスターだ。いや、「飼っていた」ハムスターだ。先月、1年3ヶ月の短い生涯を閉じた。
三吉は、死んだ当日は結構、ケロッとしていたという。学校から帰ってきて

「インカ・カーン死んじゃったんだよ」

と、普通に言っていたという。

翌日、学校でお葬式をやって、帰ってくるなり、

「インカ・カーン死んじゃったんだ〜〜」

と泣いたという。

それが、「時間が経って実感がわいた」という感じでもないと思ったツレが、

「もしかした三吉、インカ・カーン死んじゃったけど、また生き返ると思ってた?」

と訊いたら、

「そういうこともあるかもしれないと思った」

というニュアンスのことを言ったそうだ。お前は2割の方だったのか!?


でも、どうやらインカ・カーンのおかげで「死」というものを正しく認識できたようだ。死んだものは生き返らない。だから命は大切にしなくてはならない。


さようなら、インカ・カーン。

ありがとう、ちいさなトモダチ、インカ・カーン。