早くも来年分の作品が僕の手許に揃った。9月7日の日記に書いた、「国立名物・嵐山光三郎・安西水丸 俳画カレンダー2008」の原画である。昨晩、キャットフィッシュのマスオさんから受け取った。
うーん、いいなぁ。何度もケースから出しては部屋に広げて眺めまたケースに仕舞い、またしばらくして取り出しては部屋に広げては悦に入っている。
本当はそろそろ「書評のメルマガ」の連載の原稿書かなきゃいけないのだけど、そばにあると落ち着かない。これはいいカレンダーになるなあ。11月の原画展も楽しみだ(2007年版の原画とあわせて11月半ばに開催予定。後日、詳細を告知)。
広げては悦に入っているわけだけど、もちろん僕のものではない。お預かりしているだけ。あさってには印刷会社に渡す。印刷会社から帰ってきたらすぐに上記の原画展。分散してどこかの誰かのものになる。うーーむ。
正岡子規の『病牀六尺』だったか『仰臥漫録』だったかで・・・・、『病牀六尺』だな。
そう『病牀六尺』で、弟子があるお嬢さんを連れて子規の病床を訪ねるというエピソードがあった。
そのお嬢さんの楚々とした佇まいにに一目ぼれした子規はわがままを言う。このお嬢さんを自分のものにしたいと。そんなつもりがなかった弟子は困り果てるのだが、結局折れて、お嬢さんはなんと子規のものとなる。そのお嬢さんの名は「南岳双花絵巻」(うろおぼえ)。そう、画集だったのである。
不遜を承知で言うんだけど・・・・・。子規の気持ちがよくわかる。