昨日のことだが、夜は一族郎党(と言っても11人)集まって国立西の「あんず亭」へ。国立らしいお店の証、「国立STYLE」認定のお店だ。
父の喜寿のお祝いで、山口瞳先生の水彩画や書が掛けられたログハウスの小部屋で懐石をいただく。
内容は、
【先付】赤貝・白魚・菜花・野蒜のあちゃら和え、水前寺のり、桜花
【椀物】帆立真薯、防風、木の芽
【前菜】桜いなり、鯛の子旨煮、北寄貝塩焼、ふきのとう味噌漬、ほうれん草カニ錦紙巻き、花びら百合根、桜麩醤油焼、タラの芽、スモークサーモン長芋包み
【造り】のれそれ(あなごの稚魚、とり貝、あいなめ、桜えび、
【焼物】天鯛バター焼き、ヤングコーン、ホワイトアスパラ、ほうれん草うどん、ピンクペッパー法蓮草ソースかけ
【中皿】岩手牛と山菜サラダワサビドレッシング、こごみ、うど、行者にんにく、針生姜、大葉、茗荷、ベビーリーフ
【煮物】ぐじ桜蒸し、つくし、桜花、銀餡かけ
【食事】浅蜊御飯、赤出し、香の物
【甘味】桜餅 コーヒー
というコース。子どもらには猫の小判の感も無きにしも非ずだが、まぁたまにはいいだろう。
席上、大掃除の際に発掘された、僕と2歳上の姉が昭和48年に父に贈ったバースデーカードが披露された。
姉のほうは無難に可愛いイラストを描いているのだが、僕は側頭部を刈り上げたた初老の男の似顔絵を描いている。
この絵が何か、ということが話題になったのだが、もちろん父の似顔絵ではない。
その前年、グァムから「恥ずかしながら」帰還した横井庄一氏の肖像画である。父親へのバースデーカードの画材としてはどうかとは思うが、当時の小学生にはちょっとしたヒーローだったのである。で、指折り数えてみると当時の僕というのが、現在の次男・三吉(仮名・小6)と同じ年齢なんだねぇ、これが。
いつも三吉のことを年齢のわりに幼稚だと思っていたけど、こう証拠を見せられると人のことは言えなくなっちゃうなぁ。