続々・甲州街道徒歩(かち)紀行 ① 〜お江戸日本橋ななつだち〜

そういうわけでここ数日、「取もの手につかず」という状態になっているのである。「もゝ引の破をつゞり、笠の緒付かえて、三里に灸すゆるより、松島の月先心にかゝりて」なのである。

我慢は禁物なので出かけることにした。

宿題になっている「甲州街道徒歩旅行」の続きである。

夏のツアーで地元・谷保天満宮交差点から大月まで歩き、秋のツアーで大月から甲州市まで歩いた。気になっていたのは「谷保以東」である。

それを埋めることにした。そこで今朝は次男・三吉(仮名・小6)と朝まだ暗い4時に早起きして、4時37分の東京行き始発列車に乗った。

ちなみに三吉は始発電車に乗るのは初めてだという。さらには「夜が明けていくさま」を見たことも無いという。だからそれも楽しみにしていたのだが・・・。

残念ながら中野で乗り換えて地下鉄東西線。中野では真っ暗だったんだけど地下を走って目的地に着いた時には明るくなっていた。

日本橋に着いたのは5時34分。そう日本橋に下りたのだ。やはり旅の始まりは日本橋でしょう。「甲州街道」と捉えるなら始まりは四谷の大木戸、「国道20号」と捉えるなら桜田門交差点がそれぞれの起点だと思うのだけど、やはり「お江戸日本橋ななつだち」というからやはり日本橋から出発したいじゃないですか。一応「道路原標」もあるし。

また「ななつだち」の「ななつ」は現在の朝4時くらいにあたるのだろうけど。それは無理。始発でも5時34分だし。かと言って、そのためだけに日本橋のビジネスホテルに泊るのもばかばかしい(その程度の分別は利く)。

そんなわけで6時直前の日本橋の橋の上から、僕たち親子の小さな旅は始まったのである。ちなみに三吉は頭上の高速道路が「日本橋」だと思ったらしい。確かに立派なプレートがついてるもんね。

☆いまのところ日本橋から0キロメートル☆


−−−−つづく−−−−−−