瀋陽、右往左往(2) またしても入国審査で・・・

・・・・5月2日の日記<2>・・・・

僕らを乗せた「中国南方航空628便」は15時30分(現地)、無事に瀋陽桃仙国際空港に着いた。

そこまでは無事だったのだが、今回も入国に際して、去年の北京とほぼ同様の「セレモニー」が行われた。つまり、北京に続いて瀋陽でも空港の入国審査で引っかかってしまったのだ。

ブースにいた係官が隣のブースにいた女性係官と別室の上司を呼んできて3人がかりで質問を仕掛けてくる。

北京の入国で引っかかった話はしてますよね。念のためちょっと読んでみてください。

北京空港でつかまった話。  ←クリック!!


パスポートの写真は115キロで角刈り。神楽坂の寺内貫太郎と言われていた頃である。今は40キロ減量した約75キロで髪も伸びた。係官はなかなか通してくれない。


そこで取り出したるは秘密兵器。昨秋のベトナム行きのときに拵えた「第2のパスポート」である。

僕が中年男のダイエットの事例として雑誌ターザンに載った件は話ししたと思う。(詳細は下の写真をクリック)

ターザンに登場の巻

ベトナム行きに際し、これを第2のパスポートとすべく、上のページ、つまり僕の変貌をビジュアルで説明したページをレトルトパウチした。しかし日本語がわからない人に見せても今ひとつわかりにくいかも。というわけで表紙とともにAB面とする。そして英語で説明書きをつけた。英語は不得手なので翻訳サイトを活用して作ったのは下記の英文。

「This is famous magazine "Tarzan" of Japan that made health a theme.
Because I decreased weight by 42 kilograms, it is published in this magazine.」

「これなるは健康をテーマにした日本の著名な雑誌「ターザン」なり。我は42キログラムの減量を成したによってこの雑誌に載ったものなり」

の英訳である。英訳したものをまた翻訳ソフトで和訳して意味を通ったので、そうは間違ってないと思う。そしてその説明書きを表紙に貼り付けた上でパウチした(幸いベトナムではスンナリ通れて、出番はなかった)。

今回はそれに、中国語をプラスした。こちらも翻訳ソフトを使用。

「這個是在日本最有名,把健康做為題目的雑誌“TARZAN(泰山)”。我因為減少了42公斤体重登載在這個雑誌上」


もともと瀋陽は地方でノンビリしているので、五輪直前の首都・北京のような強談判ではない。3人がかりでパスポートとターザンと僕を見比べた後、通してくれた。特に女性係官は興味しんしんで、どうやって痩せたのかを英語で訊いて来た。上手く答えられずに申し訳ない。

上司はターザンを返してくれながらニコニコしながら日本語で言ってきた。

「これは貴方のコマーシャルですね」

今ひとつ意味不明だが、「是(シー)」と答えておいた。


そしてこの騒動の間、次男・三吉(仮名・中1)は大喜びだった。出発前、長男・虎太郎から「とうちゃんが入国審査で捕まるから面白いぜ」と吹き込まれて、楽しみにしていたらしい。

           <つづく>