瀋陽、右往左往 瀋陽のカイゾク料理

・・・・・・5月2日(初日)の旅日記<7>・・・・・・・

そうこういっている間にお腹がすいてきた。まだ夕方5時半だけど、さっきまで日本にいたのでまだ日本時間でお腹がすく(時差1時間)。

記念すべき初日のディナーは・・・・。カイゾク料理にしよう。


カイゾク料理といってもソマリア沖に出没する輩ではない。それは海賊。僕たちが行こうとしているカイゾク料理は回族料理。つまり清真料理イスラム飯だ。

中国北部は回教徒も多いので清真料理店も多い。そんな中で向かったのは瀋陽を代表する清真料理店の「馬家焼麦」。マージャ・シャオマイ。マーさんのシュウマイ店だ。「マ」は「マホメット」の「マ」ね。そしてこちらでは焼売と書かずに焼麦と書く。


さっき行ったホコテンの太原街の延長線上のちょっと北方にある。ちょいと人通りも少なくなったあたり。すぐに見つかった。人気店だが、まだ時間が早いので席は空いていた。

注文したのは、牛肉葱焼麦と羊肉焼麦。シューマイだけじゃ物足りないから揚州炒飯も。

シューマイは蒸篭に入ってやってきた。

一つの蒸篭に20個ぐらい入っている。そして一つがでかい。日本でシュウマイって言うとチッコイ具が薄〜い皮に包まれているチマチマした食べ物だけど、こちらのは分厚い皮にスープと具がドッシリ入っている。

スープはアツアツで火傷しそうなほど。まさしく「羹に懲りて膾を吹く」状態。膾なんて無いけど。

そしてそのスープ、テーブルに零れたのがさめて固まるとラード状になる。ほとんどアブラ。つまり、とにかくボリュームがある。そして美味い。かなり美味い。

炒飯は余計だったんだけど、この炒飯がまた美味い。珍しいことに角切りの胡瓜が入っている。これがシャキシャキして絶品。

美味しいんだけど、注文しすぎた。もったいないけど食べ切れない。かなり無理したんだけどダメ。ギブ・アップ。


3分の1ほど残ったシウマイに後ろ髪引かれつつ泣く泣く会計をすると、あれだけ食べて、リンゴジュースとスイカジュースも飲んで、二人で69元。日本円で1,100円。

「おとうさん、中国語で“美味しかった”ってどういうの?」

ハォ・チーかな。

「ハォ・チー!!」


レジ係のお姉さんに愛想を振りまく三吉であった。

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下の画像は「馬家焼麦(マージャ・シャオマイ)」のメニュー