瀋陽、右往左往 撫順老朴狗肉館

・・・・・・5月3日(2日目)の旅日記<4>・・・・・・・

僕たちが降りた駅は「撫順城」駅。

撫順の町には「撫順」駅と「撫順城」駅があって、こちらはマイナーなほうだ。工事中だったせいもあるのだけど、駅舎らしい駅舎もない。幅1メートルほどの木戸をくぐって町に出た。

人は多くない。車もそれほどでもない。町の北のほうにあるこの「撫順城」駅から、中心部の「撫順」駅方向に2キロほど南下したあたりに、目指す「撫順戦犯管理所」がある。


小さな工場やお店が並ぶ道を進む。


通りの向こう側に可愛い看板のお店があった。メガネをかけた洋犬が愛想を振りまいている写真が大きく掲げられている。

ペットショップかな?

それともペットの美容室かな?

果たして犬料理の店だった。次男・三吉(仮名・中一)はちょっとビックリしたようだったが驚くには及ばない。中国東北部では普通のことだ。

「老朴狗肉館」

「パクおじさんの犬肉レストラン」といったところだろうか。名前から見て朝鮮族の人の店かもしれない。韓国で犬料理は「補身湯ポシンタン)」としてポピュラーだ。

食文化はさまざまでお互い尊重しあいたいものであるが、この看板のセンスはいただけないなぁ。

お昼ごはんにはまだ早いが、三吉に「どう?」と水を向けたら「絶対イヤだ」という。これが長男・虎太郎(仮名・大2)だったら、僕が誘うまでもなく、ノリノリで店に入っていったと思う。

三吉に「なぜ?」と聞いたら?


「犬の肉は好みじゃない」

とのことだった。


そして、さらに「撫順戦犯管理所」を目指した。

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