瀋陽、右往左往 瀋陽の「24(トゥエンンティー・フォー)」

・・・・・・5月3日(2日目)の旅日記<10>・・・・・・・

瀋陽へは約1時間20分でついた。朝、僕たちが汽車に乗った「瀋陽南駅」が終点。あ、そうそう、書き忘れてたけど、瀋陽・撫順間のバス代は一人10元。日本円で160円位かな。

朝は人があまりいなかったが、さすがに昼過ぎには人が多い。今日は日曜日だ。


1時を回って、さすがにお腹がすいてきた。昼飯にしよう。とりあえず瀋陽の新宿こと太原街に行こうか。


歩いて5分の太原街に行って、さて何を食おうかと次男・三吉(中1)に問うと、「吉野家」という。マクドナルドやケンタッキーとともに、街中にたくさんあるので気になっていたらしい。

まぁ、それもよかろうとデパートの一角にある吉野家に入った。


店内は日本のようなU字型のカウンターではなくて、マクドナルドやケンタッキーのようなシステム。つまりカウンターで注文して、自分でトレーで運んでテーブルで食べる。

三吉は牛丼。僕はカレーにした。日本の吉野家にはカレーはないからちょっと珍しい。牛丼が12.5元(200円)、カレーが16.5元(270円)。こちらの物価から考えると「高い」と言っていいと思う。

牛丼はほぼ日本と同じ味だったそうだ。カレーは・・・・・。なかなんか微妙なものがあった。だってライスとほぼ同じ量の茹でたカリフラワーがついているんですよ。ちょっと多すぎでしょう意地で完食しましたけどね。


そして懸案のトルコアイス歩行者天国の真中で、いかにもトルコなオヤジが店を出している。いかにもトルコな、と僕が言うのは、顔がユセフ・トルコに似ているということである。ゴツくて愛嬌のあるタイプ。ロイ・ジェームスタイプではない。

そのユセフ・トルコが、パフォーマンスたっぷりに長い柄のついたヘラでビニョーーーーーンと伸ばしながら売ってくれるのだ。コーンに入って10元。160円くらい。高い。でも美味しい。餅のように伸びるだけに餅の様にお腹にたまってボリュームがある。


歩行者天国のベンチに座って食べていたら、女学生が2人寄ってきてアンケートを差し出してきた。「外国人旅行者100人に聞きました」かな、と思ったら、中国語だった。

ごめんなさい。ガイジンなんで中国語、読めないんです。


そのあと、別の屋台でシシカバブの串焼き。これは1本1元(16円)。安い。びっしりと表面に辛いスパイスがかけられていて、何の肉だかわからない(と、一応言ってみる。羊です)。おいしい。三吉は気味悪がって食べない。長男・虎太郎(仮名・大2)だったら5本は行く。


満腹したら眠くなるのは万国共通である。ましてや、もともと車酔いしやすい三吉はけっこうここまでで消耗したらしい。そこでホテルにもどり一休みすることとした。


ホテルまでは歩いて5分。部屋に入るなり三吉は、ベッドに倒れこんで寝息を立て始めた。

僕は部屋のテレビで、言葉のわからないお笑い番組(「相声」ね)をみつつ、「お小遣帖」をつけていた。


瀋陽に着いてから、まだ24時間しか経っていない。