瀋陽、右往左往 中街のデパートで怨念を晴らすか?

・・・・・5月3日(2日目)の旅日記<12>・・・・・・・

大門をくぐると中街。とたんに賑やかになる。島倉千代子じゃないけれど、「お祭りみたいに賑やか」だ。

デパートもたくさんある。とりあえず手近なデパートに入った。名店街にいきなりあったのがこの店。

「東京浅草 みゐくの樹」である。帰国してから調べたら、浅草に「みるくの樹」というケーキ屋さんがあるそうである。おいしいお店らしい。

「みるく」と「みゐく」。

おいしい、というより、おしい。

美空ひばりのそっくりさんの美空いばりとか、山本リンダのそっくりさんの山本ヘンダとどっちかというくらい、おしい。


そして、地下のスーパーで見つけたのがこれ。

「大腹大貴」

出腹矯正パンツらしい。「黒烏龍茶」も効かぬか。



おもちゃ売場で懐かしいものがあった。ピストルのおもちゃで、筒先から光が出る光線銃。センサーのついたターゲットとセットになっている。僕が小学校の頃、一世を風靡した「光線銃SP」とおなじようなものだ (と言っても、わかるのは40代後半男子限定だろう)。

流行ったなぁ「光線銃SP」。ターゲットであるライオンのレリーフの眉間のセンサーに光線が当たると、「ガオーッ」て吼えるんだよね、ライオンが。欲しかったなー。うちは貧乏だったので買ってもらえなかったけど。でも、欲しかったなー。


「こうやって遊ぶんだぜ」と三吉に水を向けると、夢中になって遊び始めた。ここのはターゲットがルーレットで、命中すると閃光を発しながら回転する。三吉は「買う」とまで言い出した。両親(僕の)にお小遣いをもらってきているので十分に買える事は買える。

これってもしかしたら40年前、両親に買ってもらえなかった僕の怨念が三吉に憑依したか? 僕の怨念が三吉に両親からもらったお小遣いで光線銃を買わす・・・。そうだとすると大した因果律だ。 あなおそろしやおそろしや。

本当に買ったら凄えなと思っていたら、突然手を離し、「やっぱ、いいや」と言って他の売場に行ってしまった。あれれ。

こういうのを「憑き物が落ちたような」っていうのかな。



さぁ、そろそろ夕食だ。今晩のディナーはどうしよう。

前日が「馬家焼麦」。瀋陽随一のシュウマイ屋さんだった。

と、なると、もう決まったようなものじゃありませんか!!


     ( つ づ く )