そういうわけで、32年ぶりの蔵王だった。蔵王のふもとの「かみのやま温泉」までは、嵐山光三郎先生と仲間たちの「草競馬ツアー」で６年前に行ったけど、蔵王までは行かなかった。
３２年前、高校２年だった僕はバイクで蔵王に行った。免許を取ってまだ半年だった。マシーンはスズキＧＴ３８０だった。
前日の泊りは蔵王温泉のユースホステルだったかな。同宿だった７５０乗りが１時間ほど前に出発して僕が後を追った。ルートはもちろん「蔵王エコーライン」。途中で追いついた。エコーラインの頂点を越えたあたりだった。「速ぇーなー」と驚かれた。
速いんじゃない。休憩を取るのが嫌いなだけだ（現在の僕からは考えられない）。
彼は、せっかく蔵王まで行ったんだからちゃんと「お釜」を見学したが、僕は直近まで行っていながら、休憩も取らずに素通りしていた。だから追いついたのだ。
速くない証左として、下りの右カーブが苦手な僕はあっという間に引き離されてしまった。
そんなわけで、蔵王は３２年ぶりの２度目だけど「お釜」を見るのは初めてだった。あらためてパソコンの画面で見てみると、昨日の記事の写真、なかなかかっこいいね。まるで絵葉書みたい。ケータイカメラも侮れませんな。
余談だが、その７５０乗りとは半年後に再会する。相模湖の駐車場で偶然会ったのだった。よくわかったなって？ そりゃボディをペンキで真っ白に塗っているのに明らかに白バイ仕様じゃない７５０なんてそうは無いもの。
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