強風で停電の早朝、惚れる in 国立

昨晩は風の音を聴きながら寝た。藁のおうちじゃなく石のおうちなので飛ぶ心配は無い。


深夜か明け方か、通過するサイレンの音。どこかでけが人でも出たか、大事無ければいいが、などと思いつつもまたも眠りの中へ。


人の話し声で目が覚めた。枕もとの時計の夜光塗料が6時を指していた。


窓の外を見ると赤色の回転灯。変事はうちか?

外はまだ薄暗い。とりあえず部屋の明かりを、と思ったが電気がつかない。停電だ。


ツレはもう起きていた。急ぎの仕事があって早朝3時ごろから起きていたそうだ。強風の音を聴きながら仕事をしていて3時半ごろ、

ボワン

というひときわ大きい音がした後、電気が消えたそうだ。

しばらく復旧を待ったのだけど待ちくたびれて仮眠を取って、ついさっき起きたのだとか。


情報がない。ここだけの停電なのか広い範囲なのか。

当然ながら、テレビはつかない。ラジオもどこかにあるはずなのだが、普段聴く習慣がないから、どっかに行っちゃってる。探すにも暗くて探せない。

ケータイのワンセグもこの辺は電波が弱くて受信できない。

PCも使えない。ノートPCは充電されているが、モデムがきかない。

つまり、情報が無い。電気ひとつ途切れただけで、こんなに不安になるとは。僕たちの生活と言うのはずいぶん脆弱な基盤の上に成り立っているのだなあ。

ガスは使えるので、薄暗い中、コーヒーを淹れて復旧を待つ。


で、僕が起きちゃった外の話し声なのだが、復旧のための作業員の人たちだった。強風の中、作業をしてくれている。

クレーンの先にゴンドラのついたトラックで作業をしている。1人が電柱に登り1人がゴンドラに乗り、1人が路上で見張り。強風の中での高所作業。命がけである。


赤い回転灯も彼らの仲間の車で補給部隊。目まぐるしく出たり入ったり発着をしている。


強風で、うちの2軒となりのあたりで電線が切れたらしい。ツレの聴いた「ボワン」は、切れた電線が空を切った音か。


6時半すぎ、街路灯がついた。復旧したようだ。家の中の照明も次々につき始める。

思わず僕は下駄をはいて外に飛び出し(ここまで僕は2階の窓から見ていた)、見張り役の作業員の青年に、


「どうもありがとうございました。直してもらって助かりました。」


と声をかけた。たくましい肩幅の青年は、ちょっと照れたように微笑むと、


「いえ、どうもご迷惑をおかけしました」


とこたえてくれた。

いやはやなんというか、かっこいいなぁ。惚れるなぁ。実に立派な仕事だなぁ。


作業を終えた彼らは補給部隊とテキパキ打ち合わせ。このあとは甲州街道の「電柱欠損」、つづいてどこぞの「ダイナモ破損」を直しに行くそうだ。



停電の影響はいくつかあった。一つは風呂。風呂の設定が初期に戻っていて、お湯があふれた。二つがHDDレコーダー、DVD−レコーダー等の時計が初期値に戻って、予約がワヤになった。

いずれもどうでもいい軽微なものだった。



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