夏の浪速の芸尽くし(10) 京都。満腹と絶景と借景

〔8月8日の日記 その2〕

南海電車を「なんば」で降りて地下鉄御堂筋線に乗り換え。そして淀屋橋で乗り換え京阪電車で京都に向かう。


更に京都地下鉄に乗り換え市役所前で下車。よくぞ間違えずにここまで来られたと自分たちを褒めてやりたい。


荘重に聳え立つ京都市役所。そのとなりでさらに高くそびえ立つホテルオークラ京都。建設に当たっては環境と景観の問題で結構揉めたと聞く。そのロビーで伯父伯母と待ち合わせ。一緒にランチをしようと誘ってもらったのだ。


待ち合わせはオークラだけど、食事は近所のラーメン屋で・・・・・と言う展開でも面白いのだけど、そのままエレベーターで最上階・17階のレストランでランチバイキング。


生ビールを飲みながら近況を語り合い。和・洋・中のご馳走をいろいろいただく。目の前で焼いてくれるステーキの美味しいこと。チラシ寿司も美味しい。カレーも美味しい。デザートに和菓子(葛まんじゅう)があるのも嬉しいね。興奮して食べまくる次男・三吉(仮名・中2)。



「ヲイヲイ、腹も身のうち、やでぇ」と鷹揚に笑う伯父。



あれ?


この台詞、どこかで聞いたことが・・・。


20余年前、仕事で上京した伯父に・・・。上京はおかしいか。「京都から上京は」おかしいね。


京都から仕事で「東下り」した (って、神崎与五郎かよ) 伯父に帝国ホテルのランチバイキングに招ばれて興奮して食べまくった僕も同じことを言われたのだ。

いやはや親子二代で面目ない。


ごちそうといえばこれも大変なご馳走。17階からの東山の絶景である。大満足。そしてもちろん大満腹。



食後はタクシーで永観堂門前の伯父宅へ。永観堂は紅葉が有名な古刹で、通年、観光客でにぎわうが道一本入った伯父宅は静かな住宅街だ。


座敷に座って、伯母が淹れてくれた麦茶を飲みながら庭を見る。庭の向こうが写真ではわかりにくいけど東山。借景になっている。



そのうち眠くなってごろりと横になる。ここにお邪魔するといつもこう。放っておいてくれるので、芯からリラックスしてしまう(しすぎだ)。


そのうち、伯母が枕とタオルケットを持ってきてくれて、旅の疲れと満腹とビールの酔いで(それは僕だけ)、一家揃ってまるで討ち死にするように本格的に昼寝をしてしまった。


贅沢すぎる京都の夏の昼下がりだった。

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