夏の浪速の浪速の芸尽くし(15) 阪堺線車内の「聖性」について。カリン・マツコそしてディバイン


〔8月8日の日記 その8〕

阿倍野からはチンチン電車阪堺線で帰った。ちなみに阿倍野の電停は幅3尺も無くって、その脇を車がビュンビュン行くから怖い怖い。


やっと乗った電車の奥から眩い光が見えた。聖なる光。電車の奥に凄く印象的な人がいたのだ。ゴスロリの女の人。

ファッションはほぼ雨宮処凛先生。でも体格はマツコデラックス。でも決して見苦しくなく、むしろ逆に神々しい気品に満ちている。なんというかなぁ、そう「聖性」が感じられるのだ。


ウーム、やっぱりマツコさんじゃないなぁ。むしろディバインかな。往年のドラァグクイーン


そのファッション(阪堺線の彼女の)を皆さんに伝えたいんだけど、僕には無理。言葉がわからない。絵に描こうにも、後光がまぶしくてディティールがわからない。


そこで頼りになるのが長女・花子(仮名・高2)である。同じく衝撃を受けた彼女は自分の携帯電話に詳しくメモしたのだ。これで絵に描ける。

曰く、

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腕にはグルーミィのぬいぐるみ。ピンク色の縁の大きなグラサンをかけている。

ピンクと黒の市松模様のリボンを付た黒いシャツの下にはピンク地に黒い柄プリントのシャツ。黒いフリル付きのミニスカを履いている。ぬいぐるみかと思ったらでかいグルーミィのバックを肩掛けている。右足は黒地にピンクの星のプリントがされているニーハイを履いて左足はピンクと黒のストライプのニーハイを履いている。

髪の毛は黒と青のメッシュ。ツインテールで蛍光ピンク色のヘアピンを付けている。頭上には小さなダメージの多い黒いシルクハットが乗っている。右腕には同じくピンクと黒の市松模様の腕輪を2個付けている左はあとさくらんぼの腕輪。

なるほど、これで絵に描ける。



違ーーーう。

こんなんじゃなーーーーい。


その夜、かの聖女は僕たちと同じ終着駅で降りた。案外近所の人かもしれない。

家についてからも彼女のことが気になって、衛星ハイビジョンで観る「龍馬伝」も上の空だった。



そして今日(8月28日)、「聖性」を辞書で引いたら英訳は「Divine(ディバイン)」だった。僕の感想も、そう見当はずれではなかったようだ。




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