仕事から帰ってきたら、家の中が臭い。鼻にツンとくる匂い。
果たして長女・花子(仮名・高2)が髪を黒く染め戻していた。ああ、今日で夏休みも終わりなんだね。
パッケージをみると「黒髪戻し」と大書している。
「黒髪戻し」・・・・・。まるで、
〔A〕「白線流し」だね。
〔B〕水木ブランドの妖怪って感じだね。
〔A〕がツレ、〔B〕が僕の、それぞれの連想である。やはり僕のほうが素直だな。
一方の次男・三吉(仮名・中2)は同級生に電話をかけまくっている。宿題の範囲を聞くそうである。まったく僕の子供のころそっくりである。あきらめないだけ僕よりましかもしれない。
覗き込んだら「回文をつくる」という宿題があった。そういうのなら手伝ってやる。
僕の作品
寿司屋死す。
今朝の酒
イラクは暗い。
ツレの作品
よだれだよ。
ともに学校の宿題には適切でないと言うことで却下であった。
それをみていた花子がぼそりとひとこと。
イタリアでもホモでありたい。
それは凄いや。でもネット上の名作らしい。
「どいつもこいつも」とあきれる三吉。「もう聞かない。自分で考える!!」。
しばらくしてテーブルの上に置かれた回答用紙には。
食い逃げに行く。
と書いてあった。
お前が一番、学校の宿題には適切でないよ。
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