短日の歴史散歩

冬至はとうに過ぎたがカボチャが旨い。


いや、そんな話じゃなくて、冬至をとうに過ぎたが昼間が短い。冬の季語で「短日」という。


昼過ぎ、お日さまを惜しむように「歴史散歩」に出かけた。


遊びではない。地図を見て所要時間を計算し、目的地に安全・確実に自分の足でたどり着くリハビリである。



病院周辺は農家が多く、直売所もたくさんある。ツレもよく大根、人参、里芋、長ネギなどを買って帰っている。


とてもとてもおいしいらしい。野菜嫌いの子どもたちが、旨い旨いと食べるそうだ。スーパーや町の八百屋さんも頑張っていて生産者の顔が貼ってあったりするが、今そこで売ってる人が「さっき採ったもの」にはかなわない。


直売所ですごい貼紙を見つけた。


「長ネギ、“畝売り”もいたします。」


いいなあ。長ネギの「畝買い」。スケール大きいなあ、究極の大人買い。というより、共同購入かな。ご近所さんと畝ごと買った大量の長ネギで根深汁パーティーなんて楽しそうじゃないですか。


たしかに畝々にネームプレートが差されたネギ畑があった。奥の方の白い小さな四角が多分そう。畑の中に入って確かめるわけにもいかないけど。

<こしおれ>

近頃は畝売りもあり葱畑


街道沿いにナイスな看板を見つけた。「グッド」じゃなくて「グット」なところが「グッと」来る。


定休のようだったが台車などを商うお店らしい。


僕はいずれ「命名時に於ける“◎◎くん”の陥穽、そしてその誘惑」について論文を書こうと思っている。人はなぜ、新製品に「◎◎くん」と名付ける誘惑に勝てないのか。ここでも見つけた。惜しい。

鉄道の駅の階段などで自販機の業者さんが使っている戦車みたいなキャタピラーがかっこいいアレだな。



さらに北上。甲州街道沿いのホームセンターへ寄り道。


ずっと気になっていた(入院前からだから半年以上か)塩ビのパイプの端っこ、パイプエンドのゴムキャップ。


五十円。


この僕にDIYをできる日が来るかどうかはわからないが、「夢」を買った。小さな小さな内径15ミリの夢。

「袋にお入れしますか?」


とんでもない、シールでいいです。

グリーンのシールを貼られた黒い小さなゴムキャップ。ひんやりと冷たいそれを摘むと、僕はそれをジャケツ(上着の古語)の隠し(ポケットの古語)に入れた。<こしおれ>

ゴム栓をジャケツの隠しに入れにけり


短日や内径5分の小さき夢


しまった。肝心の歴史ポイントに行き着くまえに消灯時間となってしまった。短日、だなぁ。



続きは明日。多分。