しつこく歴史散歩

歴史散歩は愉しい。

今回の目的地は分倍河原の「高倉塚古墳」。「高松塚」ではないのでお間違えのなきよう。


こちらも前回の「武蔵府中熊野神社古墳」同様、住宅街に突如現れる。ただ「武蔵府中〜」が国史跡なのに対しこちらは「市史跡」。


墳墓が小高い丘になっていて枯芝で覆われている。



もちろん枯芝なのはこの季節だからで、夏場は美しい青芝で覆われるのだろう。


今は僕の髪色とほぼ同じ(下の画像は僕の頭頂部)。

石段をつけてみました。


そう、石段がついていててっぺんまで登れるよう、整備されているのだ。


手すりがないけど、僕にも登れるかなあ?


登れた。天下獲った気分。杖を持ったシルエットがいかしてるでしょ。


帰り道、物陰から公園を覗き見する怪しいおやじ。


と思ったら公園のキャラクターのリスくんだった。

その全身のフォルムも含め、デザイナーとじっくり語り合いたい。



「本宿トンネル」を通る。


「カランカラ〜ン!」


向こうからやってくる若い男が空き缶を投げ捨てたらしい。


明らかにチンピラ、チーマー、ヤンキーの風体で(区別つかない)、よたりながら歩いて来る。


思わず身構えた。決して広くない歩道ですれ違わなければならない。


緊張の一瞬。


すると意外や意外。件の男は顔を伏せるや歩道の端っこに寄った。


あれ?道譲ってくれるの?


もっともこの時の僕のスタイル。上下の黒ジャージに金髪、ヒゲの大男である。手にはおよそ三尺の黒い棍棒(ステッキだけどさ。形状、素材は「特殊警棒」に酷似)。しかも、負けずによたって歩いている(天然)。


確かにこっちの方がよほど危ないもんなあ。


勝った(別に勝ってない)。


天下獲った気分(獲ってない)。<こしおれ>

枯芝の墳墓(おか)駆け上がり天下獲り