歴史散歩。真打登場。武蔵國府跡


歴史散歩も仕上げ段階。多分、最終回。


今回はメインの「武蔵國府跡」へ。年初に行った「武蔵府中熊野神社遺跡」と並んで「国史跡」。他の古墳、遺跡は「市史跡」だから、ちょっと格上ということになる。



場所は大國魂神社に隣接らしい。というか、大國魂神社の広大な敷地自体が武蔵國府だったらしい。


武蔵国府とは奈良が都だった頃(だったかな)の東京と埼玉を合わせた武蔵國の、いわば県庁ね。「府中」の地名は伊達じゃない。



そういうわけで「相棒」を見に行った日以来の大國魂神社へ。さすがにもう参拝客はちらほら程度。


さて復元されているという「武蔵國府跡」はいずこ。あ、青い袴の禰宜さんだか権禰宜さんだかがいたから聞いてみよう。


いや、向こうに赤い袴の可愛い巫女さんがいるからそちらにしよう。ちょっと深津絵里似?



果たして神社に隣接した東側だった。



建物の柱の礎石あとに丹塗りの柱を再現し、公園として整備されている。


どうやらここが「国が(漢字出ない。庁舎の意。“イ吾テ”みたいな字)」の跡と推定されているようだが思いの外、小さい。僕の家の方がなんぼか大きい(それは嘘)。



近くに府中市の観光案内所。嗚呼、最初にここに来たかった。資料豊富。


市内の農産物直売所のマップをいただいた。いつも前を通る病院近くの直売所も載っている。「葱のうね売り」のこともちゃんと紹介されていた。



帰途、俵藤太ゆかりの名刹「高安寺」を訪ねた。ここには昔、犬がいて、戸川幸夫先生に追いかけられたという‥、それは嘘。


仁王門の裏側に奪衣婆(だつえば)の木像。ド迫力。金網の中にいるだけに余計こわい(ラッシャー木村か?)。



思えば僕も四ヶ月前、この人に服を剥ぎとられかけたが、すんでのところで逃げおおせた。それが今、数日後に退院を控える身となった。


ありがたいことである。しかし、今後の生活のことを考えると、ありがたがってばかりもいられないのだが。<こしおれ>

奪衣婆を躱せど寒風なを強し