神棚に一礼


次第に日照時間が長くなってきた。「日脚伸ぶ」というやつだ。春も近づいてきた。俳句でいうところの「春隣(はるどなり、はるとなり)」だ。


そんな、春も近づいた先日、入院仲間のAさんが退院した。凛とした老婦人。Aさんは最後のリハビリを終えると、無人のリハビリ室に深々と一礼して退院していった。美しい風景だった。



あえて、物足りないとすれば神棚だな。柔剣道の道場みたいに神棚があれば、「一礼」もより絵になるのに。



昔、昔だが大学時代のサークルの部室にもそう思って神棚を設置した。


もちろん本物じゃない。プラモデル、っていうかベニヤ板モデル。


音感センサーがついてて柏手を打つと、神棚の扉が開いて、中から神様(恵比寿さまだったか)が出て来るというもの。


もちろん、神様(御神体)を僕の写真に差し替えて、皆にいやがられたんだけどね(せめて成駒屋音羽屋にしておけばよかった)。


あの神棚、今でもあるのかなあと思ったらあったね。

意外にも最大手・TAMIYAの商品。「学習玩具」のカテゴリーらしい。




リハビリ室に設置するのも迷惑だから、自宅に設置しよう。


もちろん神社名は、

「理羽美理神社」
とか。なんか「夜露死苦」とか「仏恥義理」みたいなセンスだけど。


御神体

やっぱり「小栗判官」でしょう。<こしおれ>

春隣深く一礼老婦人