最後の授業(リハビリ)
僕にも最終のリハビリの時がやってきた。
10月7日の第一回以来、休むことなく毎日(日月火水木金金!!)、3ヶ月半、とうとう「最後の授業」となった。
『最後の授業』。アルフォンス・ドーデの名作。
プロイセンに占領されたアルザスの中学校。明日から職を追われるフランス語教師・アメル先生の最後の授業。普軍の砲声響く中、声を詰まらせたアメル先生は、くるっと皆に背を向けると黒板に、
「フランス万歳」
と書いて‥‥。アルザス・ロレーヌはドイツ、フランスのどちらが正統なのかは微妙ながら感動の物語だ。
そして、最後のリハビリ。
おかげさまでそこそこ歩けるようになりました。パソコンもそこそこ打てるようになりました。新聞も読めるようになりました。ついでに目方も8キロ減りました(怒涛のリバウンド中だったのが、ほぼ3年前のベストウェイトに)。
最終プログラムを終えた僕は、“見えない神棚”に深く一礼し、“見えない黒板”に
「リハビリ万歳」
と書いて、リハビリ室を後にした。
夕食はツレを呼び出して、病院ならびの「京らく寿司」で最後の晩餐。すっかり馴染みになってしまった。<こしおれ>
冬空に「リハビリ万歳」と云ってみる