「つげ忠男展」ふたたび。つげ忠男・うらたじゅんトーク


夕方から南青山は「ビリケンギャラリー」へ。懐かしいおもちゃの展示・販売や絵本出版(ビリケン出版)でも知られるビリケン商会さんの展示スペースだ。



つげ忠男展」へふたたび。つげ義春氏の弟としても知られる孤高のマンガ家・つげ忠男さんの作品展で、70年代〜80年代の漫画原稿やカット、描きおろしの新作等、多数展示している。


今日は、つげ忠男さんと うらたじゅん さんのトークがあるのだ。「つげ義春以後」のつげ的表現の旗手として注目の漫画家うらたさんは大阪在住。このイベントのために上京された。


嵐電  


うらたさんには入院中、お見舞いのおはがきをいただいた。大いに励まされたのでそのお礼にぜひ参上したかった。


ちょっと早めに着いたのでうらたさんとおしゃべり。おかげさまでこんなに元気になりました。諏訪御柱の木落としだってできるくらいです(前々回の御柱ツアーでご一緒した)。僕がくるとは思っておられなくて大層驚かれていたが、復活を喜んでいただいた。



今企画最大のイベントとあって会場はすでに満員、会場ではミュージシャンでイラストレーターの原マスミさん、写真家の中里和人さん、つげ義春研究家の金ゐ国許さん、映画監督の石川淳志(いつもお世話になってます)、北冬書房の高野代表、ワイズ出版の岡田社長、マンガ家のおんちみどりさん、まどの一哉さん。そうそうまどのさんによれば僕が八王子でお会いした青年は川勝徳重さんというまんが家で「縁の下の蝸牛」という作品で非常に注目されている方だそうだ。


おおっ、お店の前の物陰でタバコを吸う長身白髪の御仁は・・・・・・、つげ義春師ではないか!!


長年、恋焦がれているのにご本人を前にすると何も言えない私。


トークは素朴に控えめに話す忠男さんと明るいうらたさんの対比が面白かった。司会の山田勇男監督も気が利いている。


話題は新刊の『曼陀羅華綺譚』(北冬書房)を中心に。この本、忠男さんのマンガを中心に原マスミさんのエッセイ、中里和人さんとの対談も収録されている。装丁は山田勇男監督。


『曼陀羅華綺譚』
   




ここ数年の絵の変化、作風の変化、エロス観、女性観、といった深い領域に入りかけると、「トシのせいかなぁ」とケムにまく忠男さん。さすが柘植一族。忍術はお手の物である。



帰りは裏通りを帰った。軽い足取り。


青学脇の路側帯。幅10センチ、高さ5センチ、距離8メートルぐらい。



落ちずに歩けるかなと試してみたら、歩けた。病院のリハビリで白線の上で何度トライしてもできなかったこと。


ああ、療法士さんに見せてあげたい。<今日の一句>


一本橋 渡りきったり 青い山



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