「くにたち写真探検展」(くにたち郷土文化館)


母の日である。


花やプレゼントもいいけど、元気で機嫌よく生きていることが最大の親孝行ですからね。病気になったり死んじゃったりしちゃダメですよ。みなさん心してくださいね。うん、オレが一番あぶないね。



そんなわけで今日も元気に歩こう。五月晴れの母なる町・国立。「ゴールデンウィークはアート散歩」はまだ終わらない。今日のテーマは「昭和を考える、南武線小さな旅」。アートとは言い難いが流れで無理やりカテゴライズ。


9時10分。「題名のない音楽会」の高嶋・オトコマエ・ちさ子のヴァイオリンに送られて出発。10時の開館時間をめがけてくにたち郷土文化館へ。


思いのほか足が速くて早く着きすぎ、南養寺さんをお参りして時間調整。



弁天様は関敏先生の作品。



くにたち郷土文化館で開催中なのは「くにたち写真探検展」。



市役所広報課が撮影した写真をもとに、昭和30年頃から現在の平成まで、わが町の移り変わりを写真で紹介したもの。現在のどこの写真なのか、建物や風景などを手掛かりに推理してみるクイズコーナーもあって面白い。


当然僕は全問正解だけどね。だって30年代生まれだもの。ふつうわかるでしょう。


詳細は下記のポスターから。


くにたち写真探検展
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これはおすすめ。国立に住んでいる人は見たほうがいい。少ない予算で(多分)、良くぞここまでと拍手を贈りたい。国立一中の今昔の写真で撮影位置に若干のズレが生じているようにも思ったがそんなのは些細なこと。学芸員さん、よくがんばっておられると思う。


ここからは減らず口だから聞き流してくれていいのだけど、よく「国立の文化施設はプアだ」という声を聞く。いやいやそんなことはありませんよ。たしかに国立は貧乏だからハコものはシンプルだし規模も小さい。だけど中身は身の丈にあったなかなかのもの。特に郷土文化館の企画展示は毎回、ほぼ面白い。


だから「国立の文化施設はプアだ」と自虐的なことを言ったりシニカルに高みから批評するだけじゃなくて、もっと自分から足を運ぼうよ。そして接しようよ。もちろん改善すべき点は数々あるだろう。それは、どんどん感想を言おう。聞く耳は持っているはず。というか、むしろ意見を求めているはず。利用者が何を求めているかわからずに悩んでいるはず。だから率直に意見を伝えよう。税金で運営しているものなのだからこそ、それが納税者の権利であり、ある意味、義務だと思う。そうしてよりよいものにしていこうじゃありませんか。


「何をやっているのか (どんな企画をやっているのか) わからない」という人もあるかもしれない。でも・・・・、市報ぐらい読もうよ。正確には広報紙「オアシス」ね。せっかく全戸配布されているんだから。あと市内の掲示板にも必ず掲出されているし、当然、ホームページにもアップされている。受身じゃなく自分から情報を取りに行こう。ジョニー・デップも言っている、「求めよ さらば与えられん」 (うそです)。


つまり何が言いたいかというと、こんな面白い展示なのに、ガラガラだったんだもの。今回だけじゃなくていつも結構空いている。ゆっくり見られていいといえばいいのだけど、日曜日なのにいい企画なのにもったいないなあ、と思う。だからもっと行こうよ、と。特に今回は面白いです。


ミュージアムショップでいろいろ物色。


目玉商品はTシャツだなぁ。国立出身でいまやら日本を代表する絵本作家の一人である降矢奈々さんのイラスト。三角屋根の国立駅をバックにトロッコに乗った動物たちが行進しているというもの。それがたったの1,600円(だったかな)。色は4色。すごくかわいい。あいにく僕は最近Tシャツと帽子の買いすぎを家族に指弾されて「Tシャツ&帽子購入自粛月間」なので買えなかったけど、次は買おう。


気になったのは、そのTシャツのPOPやパッケージ等に「ふりや」の「ふ」の字もないの。いや僕は原画を知っているし落款もあるのでわかるけど、普通はわからない。商売っ気ないなあ。まあこのTシャツのできた経緯とかいろいろあるのかもしれないしもしそうだとしたらこのイチャモンもすぐ消そうと思うのだけど、もったいないなあ。すごいごちそうなのに。


ごちそうといえば「くにたちの古代米」ですよ。



古民家の田圃で農業研究団体とのコラボで作ったそうだけど、白米一合に茶さじ一杯ぐらいで炊くとキレイな赤まんまになるそうだ。係の方のトークがうまくて、それまで全然興味はなかったのについ買ってしまった。商売人だなあ。


それと購入したのがポストカード。昭和37年の富士見通りを写した古写真。


おっ、右端にある桃山風の屋根はありし日のわが富士見湯ではないか。



多分うちにも富士見湯の写真は残っていない。だから記憶に頼るのみ。僕の記憶では大きさ的には姫路城くらい、最低でも小田原城くらいあると思っていたんだけど、この写真を見る限りそれほどでもなかったらしい。がっくり。


富士見湯については下記。


「富士見湯一代 祖父・寅蔵の話」   ←クリック!!




くにたち郷土文化館を後にした僕は、「昭和を考える、南武線小さな旅」の次のポイントに向かったのだけど、続きは明日。今日はちょっとお古い話だったので、明日はお新しい話から始めましょう。乞うご期待。<今日の二句>


古(いにしえ)を 訪ねる旅の 五月晴れ


母の日に 母なる里を 訪ね往く


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