「つげ忠男展」四たび。『高野慎三トーク「60年安保闘争とつげ忠男」』


間もなく記念すべき(かどうかわからないが)、アクセス「234,567」となる。最近は毎日500〜600のお客様がおいでになっているので、今週末あたりに達成か。踏んだ方には前後賞含めて「神楽坂グッズ」か「国立グッズ」をプレゼントしますので左下欄をご確認の上、メールください。



さて、まるでカフェのような立ち食い蕎麦屋「玉川屋」でわかめうどんを食したわけであるが、不思議なものだね。カフェのような立ち食い蕎麦屋にいると、コーヒーを飲みたくなってくる。


当然ながらメニューにコーヒーはない。当然である。まるでカフェのようなつくりでも、ここはカフェではなく、紛れもない蕎麦屋なのだ。コーヒーはない。あ、あった、と思ったらソバツユだった。あぶないあぶない。


幸い、となりがドトールだった。さらに幸いなことに1階のテーブルが空いている。


と思ったら、コーヒーを淹れてもらっているわずかの間にふさがってしまった。しかたなくソーサーの上にカップを載せて(トレーはない)狭い階段を上がった。


なんとかクリア。病院での階段特訓、茶運び特訓が役立った。



コーヒーを飲んだ後は骨董通りへ。ハンティング・ワールドの角を入ると「ビリケンギャラリー」。懐かしいおもちゃの展示・販売や絵本出版(ビリケン出版)でも知られるビリケン商会さんの展示スペースだ。


つげ忠男展」、4回目。


つげ義春師の弟としても知られる孤高のマンガ家・つげ忠男さんの作品展で、70年代〜80年代の漫画原稿やカット、描きおろしの新作等、多数展示している。会場はこのような雰囲気(ビリケンさんのサイトから借用)。


つげ忠男展
  
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今回の展覧会、イベントが目白押しだったが、とうとうそのメインイベント ( と僕が思っている )、『高野慎三トーク「60年安保闘争つげ忠男」』が昨日だったのだ。


高野さんは元「ガロ」の編集者にして北冬書房の主宰。それこそデビューから現在までつげ忠男さんの伴走者としてサポートしてきた名編集者だ。


マンガ家の西野空男さん作の「つげ忠男年譜」にしたがって、忠男さんの足跡を丹念に語ってくれた。特に表題にあるとおり、60年安保が下町の少年労働者であった忠男さんの人生や作品にどんな影響を与えたか、を語ってくれて実に興味深かった。



これで「ゴールデン・ウィークは美術巡り」も本当のお終い。ながながお付き合いいただいてありがとうございました。本当はもっとコンパクトにまとめるつもりだったんだけど、いいイベントがありすぎた。岡本太郎展とヘンリー・ダーガー展はあきらめざるを得なかった。



ここから、余談。「柘植者」のみなさんに朗報。というか、すでに知っている人も多いかもしれない。というか、企画者だったりすることもあるかもしれないので油断がならないのだけど・・・。


今年の年末から来年の年始にかけて、府中市美術館において、注目の企画展が開催されます。


府中市美術館
府中市美術館
府中市美術館
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石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行」



1960年代後半からおよそ10年間活躍した伝説の評論家、石子順造(1928−1977)。美術評論から出発し、マンガ論、キッチュ論などを手がけた。マンガ論においても上記の高野さんらと共に伝説の書『現代漫画論集』(青林堂)を残している。



この展覧会ではその独特な活躍を豊富な資料と共に紹介する、というもの。


今年の12月10日(土曜日)から来年の年2月26日(日曜日)まで。


より詳しいことをご存知の方、ぜひフォローくださいまし。<今日の一句>


あのころの 友想いたる 薄暑かな


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