クールビズとノーネクタイに関する危惧

今日は衣替え。



二の腕の産毛眩しき衣替え



という助べえなフェティッシュな句を詠んだのは10年前の僕だ。



それはともかく衣替え。とりわけ今年は今日からクールビズ断行と言う企業も多かろう。省エネルギーのためには結構なことだとは思いつつ、僕には若干の危惧がある。


日本は大丈夫か、と。


クールビズは、まずはノーネクタイからだろう。しかしネクタイとは文字通り「サラリーマンの頚木(くびき)」である。


日本と言う国がサラリーマンたちの忍耐と節制によってかろうじて成立していることに異論がある人はあるまい。しかしそれはネクタイと言う頚木によって辛うじて形を保っているものなのである。もしそれを不用意にはずしたら、つまり「要石」をはずしたら魑魅魍魎は解き放たれて世界は暗黒になってしまうだろう。


つまりは歯止めが利かなくなるのである。


頚木がないと牛はどこかにいっちゃう。サラリーマンもネクタイがないとどこかに行っちゃう、のではなかろうか。



そんなことを考えながらコンビニに入ったら、こんなナイスな絵が目に飛び込んできた。



そうそう、サラリーマンと言うのはネクタイをはずすとつい鉢巻にしてしまうのである。


って、そんなやつほんとにいるのかい? 30年近くサラリーマンをやっているけど2人しか見たことないよ。そうこんな感じのの歯止めのきかない親父。相手がネクタイをしてジャケットまで着ているのに本人はネクタイ鉢巻。



これ、シジミの身を使ったおつまみのパッケージである。



「オルニ珍味」




すでに商品名まで歯止めがきかない親父ギャグになっている。ちなみに「サンフラワーシード入り」。ヒマワリの種である。ハム太郎かよ。


ピリ辛大人味」って、酒のつまみに「大人味」は当然である。



それにしても「オルニ珍味」。無期禁酒中の身でありながらこんなものをつい買ってしまった僕も、すでに危険な領域にいる。クールビズの効能か。


って、上手く体温調節の効かない僕はしっかりスーツにネクタイなんだけど、今日って結構涼しかったんでしょ。<今日の二句>


夏シャツの 彼方の空まで 飛びにけり


軽口も 歯止め忘れし 夏の夜


歯止めなき ノーネクタイに 大義あり



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ご意見、ご希望は下の「コメントを書く」欄へ。内密な話はメールで。