塀の中の文化祭

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おとなりの府中市の府中刑務所の文化祭にツレと行ってきた。テレビだったら「塀の中の文化祭」ってベタなタイトルをつけるところだけど、明らかに正しくない。あくまで塀の外。受刑者はこのイベントには一切関わりはない。官吏、職員およびその周辺の文化祭で、「築地で言えば場外」っていえばわかりやすいかな。



一日所長は島崎和歌子嬢。この微妙にトウのたった大人っぽい人選がシブくてらしくていい。


今年で35回目と言う。僕らが来たのは随分久しぶり。前回、来たときは一日所長が安倍里葎子(あべりつこ)だったことからもどれだけ久しぶりかが推察できよう。ただし安倍律子(あべりつこ)ではない。そこまで久しぶりではない。


行ったら門前にいきなりの長蛇の列。



オープン時刻を過ぎたのに微動だにしない。おかしいなと思ったのでツレが斥侯に行ったら閉鎖されたゲートに並ぶ人々だった。「このゲートはメインゲートよりも少し遅れて開きます」と言われたまま放置されている様子。


列を抜け出て、メイン入口に回ったら普通に入れた。


ただどこも大変な混雑で、長い列がたくさんできている。前回買って美味しかった「焼きたてコッペパン」も断念。


「府中麦飯食堂」に直行。「刑務所の食事を体験してみませんか」が謳い文句なんだけど、受刑者の食事を体験できるわけではない、無論。職員用食堂が開放されているだけである。ただ、ネーミングは上手いと思う。



メニューは厚揚げ旨煮定食とカレーライス。ツレが旨煮で僕はカレー。ともに500円カレーは先月の鉄道総研の食堂のほうがちょっと上だったかな。380円だったし。


食堂のホールでは「ちびっこ刑務官(制服姿)写真撮影」に列ができていた。なるほど、受刑者には手順さえを踏めば誰でもなれるけど、刑務官はちゃんと公務員試験に受からないとなれない。いいイベントだね。


そんな風景を興味深げに眺める長髪、長身、長スカートの男性。裁判傍聴芸人の阿曽山大噴火さんだった。裁判の次の行程に興味がすすんだか。去年の春、「ザ・コーブ」の試写会&シンポジウムで見かけた時は、裁判以前に興味が進んだかと思ったが。


そのあと各地の刑務所の作業製品の即売会に。どこも大変なにぎわい。僕は、どの商品も中野の矯正協会即売所に行けばいつでも買える事を知っているので冷静なものである。


ものであるが、


皮工芸の枕、折紙、台所洗剤、木工の壁掛け、ノート、スケッチブック、便箋、傘を買ってしまった。


ここでも阿曽山さんを見かけた。



画像は牛皮のパッチワークの枕。甲府刑務所の作品。1,200円。





<今日の一句>


秋風や 隔てる塀の なを高し


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