「なつシトロン&とこなっぺ」最終日

「なつシトロン&とこなっぺ」の最終日。


人気ウェブ絵本・雑貨ショップのリアル店舗イベント「なつシトロン」と、絵本と工作のワークショップ「とこなっぺ」のコラボレーション。


彼女らの古巣である「ペンギンハウス」のお客様たちを中心に終日多くの来店があった。


今日のブックトークのテーマは「子どもが好きだった本、子供のころ好きだった本」。枯れ木も山の、で今日も参加。


「子どもが好きだった」と言っても僕は子供らの読書生活には関わらないし、読み聞かせもしなかった。読みたければ読めばいいし、読まないですむならそれもまたよしと思っている(言うまでもないが読書嫌いの立派な人もたくさん知っているし読書好きの大莫迦野郎もたくさん知ってる)。


だから自分が子供のころ好きだった本について語った。


というか、子ども時代を終わらせた本について。


これね。



中学二年のときか、偶然図書館で見た筑摩の現代マンガ全集の中の一をよんで「つげ熱」にかかり、未だ治らない。子ども時代を無理やり終わらされた。急いだつもりが反対向きの汽車に乗って元の村に着いてしまって焦る夢や、背中の方から巨人になっていく恐怖からもまだ解放されない。


まぁ「つげ義春」は一種の通過儀礼のようなものだから(オレはもう40年近く通過中だ)、上の本を出すと当然ながら、「読んだ読んだ」「持ってる持ってる」等の声が上がる。上のはよく売れた定番中の定番の本だし。出版社はなくなって当然絶版だけどほぼ定価で買える。


だけど話はこれでは終わらない。



「でもこれは持ってないでしょう?」



持っているわけが無いのである。このときの僕のドヤ顔を見せてあげたいね。感じわるいぞー。



そんなこんなで盛況裏(裡の方が好きだけど多分機種依存)に終わった。多くの人にギャラリービブリオの畳を踏んでもらった。特に地元の人が多かった。


地元に愛されたペンギンシスターズのおかげです。改めて御礼を言いたい。ありがとうございます。