林静一展、下期日程に入って一週間が過ぎた。
「美人画」のBGMはレトロモダンな遊佐未森の「檸檬」(ナツメロのカバー)だった。
下期日程の児童画のBGMはいろいろ悩んでマザーグースにした。目白大学教授の鷲津名都江(わしづなつえ)監修で歌唱は往年の童謡歌手・小鳩くるみ。
鷲津名都江と小鳩くるみ、夢のコラボ。どのくらい夢のコラボかというと、弾厚作と加山雄三くらい夢のコラボ。さらにいうなら北村桃児と三波春夫くらい夢のコラボ。蛇足。
もともと僕はこちら方面に暗いのだが、いろいろ初めて知ったことがある。
パタリロの「誰が殺したクックロビン」ってもとネタはマザーグースなんだね。
あとアート・ブレイキーの「Three Blind Mice」もマザーグースがネタ元なんだね(中堅ジャズ・レーベルにもある)。
それはともかく怖いんだ、マザーグース。一日中エンドレスでずっと聴いてると。「ほんとうはこわいマザーグース」なんて本があったけど(知らない。多分あるでしょ)、ホントもウソもない、ふつーに怖いよ。
子供らが大好きで僕が大嫌いな輸入アニメ「サウスパーク」に通じる後味の悪さ。
実は数日前、あまりに怖いのでBGMをチェンジしたことがある。
シューベルトの歌曲集に。
でも・・・・「野ばら」「アヴェ・マリア」あたりまではいいんだ、清らかで美しくてロマンチツクで。
だけどどうしても出てくるんだよね「魔王」が。
焼酎じゃないよ。焼酎の「魔王」が出てきても勘定書が恐いけどね。あと、嵐の大野君でもないよ。
シューベルトの「魔王」は恐い。冒頭のピアノだけでも十分に恐い。そこでBGMをやっぱりもとのマザーグースに戻したのだ。
基本的にシューベルトは好きなんですよ。はしだのりひこじゃないよ。
31歳で死んだ早世の天才。小学4年の頃、伝記を買ってもらった。今で言う腸チフスにかかったフランツ・シューベルトが友人と食堂に行き魚料理を食べ「毒のような味だ」と吐き出しそのまま死ぬラストシーンが衝撃だった。
影響を受けやすい僕は早速その日の夕食でまねをしてこっぴどく叱られた。
そして幾星霜・・・・。今日の夕食は秋刀魚だった。
大人になった僕はシューベルトのまねなんて決してしない。
マザーグースも魔王も恐いが・・・・・・、
そんなの比ではない。
・・・・・開催中は・・・・
林静一現代児童画展「子どもと本と四季」
10月9日まで。水曜定休。11時〜19時(最終日は17時)
・・・・・今後の予定は・・・・・・・
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