私の「嗜み」。今日は京屋をたっぷりと。


書店店頭で目に飛び込んで来たのが美しき中村福助丈の道成寺


關敏 小品展〜秋〜


でも目当ては「成駒屋」ではない。「京屋」。中村京蔵丈。


見たことがない人はいないはず。会計ソフト「勘定奉行」のCMキャラクターを長年つとめている。



    セピアカラーに加工してみました。


僕の大学時代の先輩だ。門閥世襲の世界に敢えて飛び込んだ尊敬する京蔵先輩が大きく登場しているのだ。




この「嗜み17号」の特徴は「変身」。眉太く凛々しい美男の京蔵先輩が美女「静御前」に変身していく過程をグラビアとインタビューで説明している。




面白い。こういうのライブで見たいなあ。普段見られないものを見る以上の幸せはあまりない。


ところでこの静御前のお姿には思い出がある。


2年前の入院中のこと。僕は送っていただいた京蔵さんのサイン入りポートレートをお守りとして病室の壁に貼っていた。



 (ね、右側に金文字でサイン入ってるでしょ)       


この写真を見ながら、


「娑婆に戻って京蔵さんの芝居をもう一回

見るまで死ねるか!!」



と、闘志をかきたてつらいリハビリに立ち向かっていたのだ。


(ちなみにその「宿願」は退院の翌々月に果たせた。新橋演舞場のチケットが手に入って行ったのだ。とは言えまだ都会への一人歩きは心もとなかったので石川淳志監督に付き添ってもらった)


そんなわけでこの「嗜み17号」の変身特集、面白いです。他にも役に「変身する」名優・山崎努氏、「文士劇」で数多の「変身する文豪」を見てきた平岩弓枝氏のインタビュー。肉体的な「変身」をするボディビルダーたちのリポートなどバラエティに富んでいる。


でも油断をしていたらこんなページもあった。


本人に変身する南伸坊さん。




いやはやなんとも・・・・。



そして、年末に出版された本にこんなのがある。渡辺保著「女形とは」(角川ソフィア文庫)。

關敏 小品展〜秋〜

2006年に発刊された名著「名女形雀右衛門 」に雀右衛門丈最晩年のデータ(昨年亡くなられた)を踏まえて大幅加筆、文庫化された。この本でも京蔵さんが活躍されている。


この本については後日また改めて書こう。



そして京蔵丈に関する話題はまだおわらない。


それがこれ、政府海外広報誌「HighlightingJAPAN 」。




1月号に、京蔵丈の海外公演経験談が掲載されている。



無料だからぜひ手にとってお読みください。置いてあるのは成田空港、関西国際空港。ですからお近くの成田空港、関西国際空港にてお取りください。



なんてね。もちろんWEBでも読めますよ。面白いですからぜひ。



少しでも歌舞伎に興味のある方は、こちらをクリックしてお読みください。



読めない? このくらい、読めるでしょ。とても簡単な英語ですよ。



しょうがないなあ。では読めないという人には宿題。答えは明日みっちりと申し上げますので、じっくりとトライしてみてください。


(この項、続く)


・・・・・・近日開催・・・・・・・・

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