殴りこみの時代

今日も初夏の企画の準備で、企画書を持って昨日とは別の市内の某幼稚園へ。園長先生と面談。



中学2年生の頃だったが妙なことが流行したことがある。


「殴りこみ」だ。



「殴りこみ」と言っても「幽霊スナック」ではない。


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隣のクラスとの抗争だ。隣のクラスと言っても教室は隣接していない。それも抗争には都合よかった。


また「抗争」と言ってもじゃれあうようなもので、お互いのクラスに大挙乱入してスキのある奴を拉致してくすぐり倒す、というようなもの。はじめは3,4人でやってたんだけどいつしか男子全員に拡大した。もちろん参加しなかった人もいたけどそういうのは男子にカウントしない。


拡大するとともにエスカレートして、いつしか授業中も次の休み時間をどう戦うかばかり考えていたし、グループ発表であてがわれた模造紙に奇襲のフォーメーションを書いたりした。


休み時間ごとに教室の入口に椅子を倒したバリケードが築かれるにいたると、いくら牧歌的な時代とは言え先生方も黙ってはおらず、指導に及び、抗争ブームは終焉した。男子全員が叱られた。「ほらみろ、だから言ったこっちゃない」なんて人はもちろん男子にはカウントしない。


お調子者の僕は、もちろん初期から参加していた。足は遅いが体が大きくて力が強かったので2,3人の襟首やベルトを掴んだり、得意技のブルドッキングヘッドロックを決めたりして、守りの要だった。


(この動画も相当のバカ男子)


現在、地人会を中心に演出家として活躍中の浅沼一彦(堅気じゃないから実名)も僕以上のお調子者で初期から参加していた。腕っ節はともかく動きが機敏で、後先考えない性分だったので常に特攻隊だった。ただ「腕っ節はともかく」の方なので捕虜になって虜囚の辱め(くすぐりの刑)を受けることもしばしばだった。




敵方には特に強いのが2人いた。一人は中学生ながら鋼の肉体を持つIくん。「ヒグマ」と異名をとる彼はとにかく力が強く、二人がかりで押してもひいてもびくともしなかった。


もう一人のつわものが敵将のAくん。力が強く足も速くて勇猛果敢。しかも頭がいいので手薄なところを巧みについてくる。彼にはたびた鉄壁の防衛線を破られ、大事な捕虜を奪還されたりした。



そのA君の38年後が冒頭に書いた「市内の某幼稚の園長先生」。



狭い町に長く住んでいるとこういうことがしばしばあるからおもしろい。


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