東金砂神社仁王像開眼祭

朝、五時半に起きて7時に大学通りに。すでに精鋭60人が集合。バス2台、乗用車に分乗して行ったのは茨城県常陸太田市。その山中に鎮座する東金砂(ひがしかなさ)神社。



その山門の仁王像の開眼式のツアーに参加したのだ。



東金砂神社は延暦年間(9世紀初頭)の創建。山門にはかつて、仁王像が納められていたが、幕末の天狗党の乱や明治政府による廃仏毀釈などの混乱でなくなっていたという。



それを憂いた地元のお蕎麦屋さんのご主人がこのたび寄進した。制作したのは国立在住の仏師・関頑亭先生。国宝、つまり国立の宝である。技法は漆を何度も塗り重ねる「脱活乾漆」。天平時代には盛んに行われていたがいつしかとぎれていたものを残された破片から試行錯誤の末、先生が復活させた。



5年かけたその大作がこのたび完成して披露されるのである。国立市民として黙っていられますか、ということで結成されたのが今回のツアーであ。


先日の大雪がまだまだ残る山中で途中からはバスも入れず、タクシーでピストンしたり、斑雪(はだれゆき)の山道を歩いたりして予定よりも大きく遅れつつ昼近くになって到着した。


全員が揃ったところで宮司さんが来られて式典。まずは除幕式。寄進者の小川さんや頑亭先生に加え、佐藤一夫国立市長、嵐山光三郎先生らによって綱が引かれその姿をあらわにした。市長と嵐山先生の参加は先月の当廊での宴会で盛り上がる中の勢いで決まったらしい。


つづいて玉串奉納。



すがたをあらわした仁王像は身長約2メートルの美丈夫。写真はその阿形(あぎょう)の横顔。



式典終了後は寄進者の小川さんのお店での直会(なおらい)。つまりお祝い会。



この小川さん、ただのお蕎麦屋さんではない。大変に著名なそば職人である。


小川宣夫の蕎麦・饂飩指南 粗挽き蕎麦と石臼挽き饂飩

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キュッと引き締まった細切りのそばで香り高くうまい。地元産の蕎麦の実でうたれているという。



帰りも約4時間かけてかえった。お休みの日とはいえ、たちまち60人のツアーが組まれるなんて、さすが頑亭先生だなあ。



帰途寄った常陸太田市内の老舗風和菓子店で株式会社サトウの佐藤収一社長に買ってもらったヨモギ餅が帰宅したら、ない。車中に忘れたか。美味しそうだったのに実に悔やまれる。


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