映画「SAYAMA みえない手錠をはずすまで 」

映画「SAYAMA みえない手錠をはずすまで 」を見てきた。今日初日の渋谷アップリンクにて。
初公開は去年の春、東中野のポレポレで、その後、全国を回っている。


タイトルの通り「狭山事件」を扱った映画だ。


明らかに無実の殺人事件で逮捕された石川一雄さん。根底にあるのは部落差別。30年以上の獄中生活を経て仮出獄したのが20年前。


その石川さんと出獄後に結婚した夫人(もともと支援者の一人だった)の再審→無実を求めての戦い、その三年間を追ったドキュメント。このたび見事「毎日映画コンクール」を受賞された。


トレーラーはこれ。




もうちょっと詳しいのはこれ。




事件と映画の概要については上の動画を見ていただくのが一番正確。


アップリンクは渋谷駅から徒歩10分。来たのは二度目。



ほぼ満席。昨日ネット予約しておいてよかった。ベストポジションに指定席。


今日はここでの興行での初日とあって、上映前に石川一雄さんと早智子夫人のトークがあった。


初めて間近に見る石川一雄さん。実直で誠実な人柄がひしひしと伝わってくる。陽気な早智子夫人もすてき。そしてお二人とも人前で話すのに慣れているので、とてもわかりやすい。


映画は期待通り素晴らしかった。基本線としてこれが冤罪であるということはしっかり立証しながらも、描くのは「愛」。中年を過ぎて出会い「同志」から夫婦になり老境を迎えつつある二人の、戦いの日々の中での小さな幸せやささやかな安らぎが丁寧に描かれていた。


映像は美しく、谷川賢作小室等の音楽も素晴らしい。


声高に異議を唱えることも必要だ。だがこの映画のような静かな訴えかけにも強い説得力を感じた。


終映後は金聖雄監督のトーク。一見、熊撃ちの猟師のような精悍な偉丈夫だが、ひげの奥の目はお地蔵さんのようにやさしく暖かだった。


そうそう、エンドロールの呼びかけ人リストで、胸が熱くなったんだ。それはその筆頭に、


入川保則(俳優・故人)


とあったから。


入川保則さんは約40年前、狭山事件が冤罪であることをまだ事件当時の風景が残る狭山市ロケも駆使して立証した劇映画「造花の判決」に主演された俳優だ。上で紹介したトレーラーのうち、下の長い方のトレーラーが作られた直後の2011年の暮れに亡くなられた。だからそのトレーラーの「呼びかけ人」に「故人」の文字はない。


僕もその「造花の判決」を見た一人だ。こんな杜撰な、誰にでもわかるようなねつ造をしてまで無辜の民を陥れるようなことをする国家権力の姿に、15歳の僕は恐怖した。そして怒った。ある意味、僕の人生に大きな影響を与えた映画だった。


いや、僕の人生はどうでもいい。いや、どうでもよくはないが今日はどうでもいい。今日言いたいのは「SAYAMA みえない手錠をはずすまで 」。


全国を回っていて、各地で上映会も開かれているようなので見てほしい。


また日本の人口の10パーセントが集中する東京ではここ、渋谷のアップリンクで3月6日(金)まで、連日12:50〜


詳細はこちらの公式サイトにて。 (←クリック!)


ぜひ。




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