目標は「寿司」

今日の昼食は外食。珍しく。


僕は外食に消極的。うちの近所にはおいしいことで評判の店も多いし、かつての職場は神楽坂でそれこそ名店揃い。だけど外食に疎いからお店のことは全然知らない。味覚音痴だしね。


かつては仕事で頻繁に高級料亭やその後ミシュラン上陸で星がつくようなお店に顔と名前を覚えられるくらい行き食道楽の人にうらやましがられたり嫌味を言われたりしたが、本人は特段楽しくなかった。


やっぱり妻の手料理が一番、なんていうことではなくて、自宅でテレビを見ながら食うジャンクフードが一番うまい。3食それでも全然OK。それが3年続いても多分大丈夫。


でも今日の昼食はいろいろあって前から外食すると決めていて、行先も決めていた。


ツレと二人で行ったのは府中は中河原駅前の「京らく寿司」。



カウンターのみ5席の小さな寿司屋さん。4年前、僕が4カ月入院した病院の数軒隣。


入院当初は車椅子だった。ツレに車椅子を押してもらっての散歩で前を通るたび、「いい佇まいだなぁ」「いかにも真面目そうなお店だぁ」と思ったけど、カウンターだけのお店なので車椅子では入られない。早く「杖生活」にならないと。


それがリハビリの「目標」の一つとなった。


なかなかにハードなリハビリを経て杖生活になった時、最初の外食がこのお店だった。


寡黙な親方と笑顔がやさしいおかみさんの二人でやっていた。カウンター5席のみ。そして上の写真にあるように道に面して持ち帰り用の窓口。



厨房はきれいに整頓され余計な装飾物はないが隅の方に小さな手札代の長嶋茂雄の写真額が飾られていた。


有名なこの写真。



ネタも新鮮で美味しくてボリュームもあった。値段もリーズナブル。どケチな僕が保証する。


その日の喜びは その日のブログに詳しい。(←クリック!!)


入院中はたびたび行った。ツレと一緒のことが多かったが見舞いに来てくれた同僚と行くこともあった。


でも何回か通っても軽口をきいたりせずいつも静かに微笑んで会釈するだけ。そんなところも気に入っていた。病院の至近で、僕もいかにも入院患者の風情。地雷はいくつでもある。余計なことは言わないに限る。


退院時には持ち帰りでたくさん買って、自宅での退院祝いに食した。


その後も駅の反対側の別の病院での検診の帰りに何回も足を延ばしていたが、翌年から診察時間が朝一番になったのでその後は3年以上ご無沙汰だった。



久しぶりの今日は車で行った。近隣のコインパーキングに入れたりはしない。駅前の「ライフ」の駐車場に入れた。帰りに毎日、西友でするような買い物をここですれば駐車料金はタダになる。


あれから3年、となりの和食店は閉店していたが「京らく寿司」はそのままあった。言葉を交わしたわけでもないからもう覚えてはいないだろうが、ドアを開けると親方と女将さんは以前と変わらぬ静かな微笑みとともにあった。長嶋選手も豪快に空振りしていた。



かつてと同じ「上にぎり」を注文。あいかわらずおいしくボリュームもあった。浅蜊の味噌汁もおいしい。



ツレと二人で「おいしいね」と囁きあいながら食べた。



食べ終わり僕は先に店を出ていた。後に残って会計をしたツレに親方は小さな声で、


「ご主人、ずいぶん元気になられてよかったですね」


と言ったそうだ。


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