昨晩は東村山の「夜桜」へ。
当ビブリオの常連で音楽イベント企画者の樹よう子さんが日曜のみママをしている居酒屋。居酒屋と名乗っているがその造作は正しい昭和のスナック。
よう子さんは先日のライブペインティングの際、動画の撮影をしてくれて大変助けられた。
車で行った。断酒して4年半。車で酒場に行けるのはすごく便利。よう子さんのギター弾き語りで「落陽」など聞きながらウーロン茶2杯。
そして今日。神田神保町へ。本の街。本好きな人たちは目を輝かせて通うが僕は結構複雑。神保町をテリトリーとしていた駄目な営業マンだった自分を思い出してしまい、陰鬱な気分になり心弾まない。用事が無ければ行きたくない町のトップランク。
歯を喰いしばって行ったのは書泉グランデ。まさしく、東京堂と共に僕が取次店の営業マンとして初めて担当した店の一つ。否が応でもダメダメな自分を思い出すこととなる。
最新刊「成り行き」の発売記念イベント。
ワイズ出版刊。1080円。
つげ忠男さんには去年、当廊で原画展を開催していただいた。そのお礼もまだ直接申し上げていなかった。これは行かねば。
それに今回の本はなかなかユニークな構成らしくずっと読みたかった。。
表題作の「成り行き」とともに「夜桜修羅」が描き下ろし。
去年の当廊での原画展のメインは代表作「狼の伝説」の原画とそれのイメージイラストの展示だった。
それととも注目を集めたのが、当時執筆中だった新作の原稿の複写。全ページで無くその一部。ページ数は振ってないので内容から類推して並べてパネルにした。
それがこの「夜桜修羅」。僕が類推した順番が正しいか見当はずれかは収録された作品を見ればわかる。だからこの本はとても楽しみだった。楽しみなあまり、昨日おそくなってから東村山の「夜桜」に繰り込んだと言っても過言ではない。
トークはつげ忠男さんの創作の秘密に迫る示唆に富んだものだった。
◎つねに一番描きたいのはラストシーン。ラストシーンを描きたくてそこまでのコマを苦労しつつ描く。
◎映画は子どもの頃からずっと好き。一番好きなのは「シェーン」。
◎もっとも影響を受けた漫画家は、辰巳ヨシヒロ、つげ義春、水木しげる。
トーク後の休憩時間、ワイズ出版のOさんが手招きしてくれてつげ忠男さんにご挨拶。いまちょっと進行中の企画について3人で軽く打ち合わせ。
そのあと、サイン会。一人一人と言葉を交わしながらサインをする忠男さん。もちろん僕もいただいた。
帰りの車中、食い入るように読む。
この本のもう一つの目玉が「懐かしのメロディ」だ。
これは46年前に描かれた代表作のひとつだが、これを何と今回リメイク、セルフカバーされているのだ。
これってメチャメチャ勇気のいることだと思う。すでに名作の誉れ高いものだからなにもそんなリスクを冒さなくてもと。
そして結果は大成功、と僕は思う。凄く深みが出たと思う。あえてリスクを冒して自分が思う理想の表現を追求する74歳。凄いと思う。
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