午後、YO-ENさんと打ち合わせして会場の設えを調整。
5時半に司会の岡崎武志さんが来て段取りの打ち合わせ。
雑談したり音響チェックしたりするうちに開場時間。
続々とお客様が入ってこられる。
会場はこんな感じ。
昨日の写真と違いを見比べてください。
最も大きくは後ろのパーテーションを開けて土壁を出し「古民家感」を強調。
それとPAを内側に向けた。中古のカラオケ機だがこの面積には十二分な性能。
19時30分開演。
岡崎さんによるインタビューから始まった。
オヤジギャグをまじえつつYO-ENさんと場内を和ませる。
場内は満員で、例によって僕はバックヤードで鑑賞。
でもYO-ENさんの声はガラス戸を通してもクリアに聴こえる。受付や事務仕事や打ち上げの仕込みをしながらでメモはできなかったので記憶にたどってのセットリストは…(部分。順不同)。
「ひとり上手」(中島みゆき)
「五番街のマリー」(ペドロ&カプリシャス)
「黄昏のビギン」(水原弘)
「港の見える丘」(平野愛子)
そして、僕がリクエストしていた曲、
「みんな夢の中」(高田恭子)
YO-ENさんのカバーはただのカバーではない。聴いていただければわかるけど、どの曲も徹底的に歌いこみすべて飲み込んだうえで自分の物として歌っている。しかも稀有な歌唱力と表現力で。
(写真はフォトグラファーの白石ちえこさん)
ラストナンバーのオリジナルを歌い終わってアンコール。ってなった時に場内から手が挙がり「みんなで歌える歌をうたってくださ〜い」と無茶ぶり。
それに対してYO-ENさんは少しも動じずニコヤカに、
「では“真夜中のギター(千賀かほる)”なんていかがでしょうか」
とはいえ全員が全員、歌詞を暗誦できるわけでない。そこで府中の音楽キュレーターNさんが歌詞をタブレットで検索して司会の岡崎さんに手渡し、岡崎さんが歌唱リーダー(歌声喫茶等で歌詞を先導して読む係)を務めるという機転の利いた連携技で、みんなで歌うことができた。
そしてジャンケン大会。
写真はフォトグラファーの白石ちえこさん
岡崎さんが似顔絵を描いてYO-ENさんがサインを添えた色紙が賞品。最後まで勝ち抜いたのは偶然にも僕の会社員時代の先輩と後輩(僕も含め、若い順に退職している)。最後は後輩が勝ち抜いた。
最後はビブリオ名物、ギターにサインの儀。
中川五郎さん、松田Ari幸一さん、村上律さん、松崎ナオさん、中山ラビさん、萩原信義さんに、YO-ENさんが加わった。
みなさん、それぞれに満足してかえっていかれた様子で企画者冥利に尽きるのひとこと。
その後は恒例の打ち上げ。和やかに賑やかに。
座の中に黄色いTシャツにジーンズの見慣れぬ女性がいるので目を凝らしたらYO-ENさんだった。
「もう着替えちゃいました♪」
浅川マキさんのプロデューサーだった寺本幸司さんもご出席くださった。
「良かったよ。俺も気づかなかった発見もあった。ビブリオ、凄いね」
と望外のお褒めもいただいた。
宴は大いに盛り上がり、終電の順にお帰りになり終電の心配のない人は日付のかわるころまで。
改めて「縁」というものの不思議さを語りあった。
・ ・ ・ ・
12月の「中川フォークジャンボリー」の打ち上げで、書皮友好協会のみさきたまゑさんが中川五郎さんに「私、浅川マキさんの大ファンなんです」と言ったら五郎さんが「じゃ今度、マキさんのバックでギターを弾いてた萩原信義さんをお呼びしようかな」と発案。
オファーを受けた萩原さんが「俺は言っていいことと言っちゃいけないことの区別がわからないから寺さん(寺本幸司さん)も呼んでよ」と堤案。
かくして萩原さんと寺本さんと五郎さんの話を岡崎武志さんがインタビューするという、まるでジャンジャンか労音会館がやるような企画「浅川マキの夜」が出来上がった。
このメンバーである。あっという間に予約満席になったのだが、その満席寸前に大阪在住のYさんと言う女性から予約のメールが入った。インターネットで開催を知って申し込んでくれたとのこと遠くからありがとうございます。
その後、寺本さんから提案があった。「今、猛烈に売り出したい歌い手がいる。連れて行って歌わせるよ。いいかな」と。
浅川マキ、桑名正博、イルカ、下田逸郎、南正人、TMネットワークなどをプロデュースしてきたレジェンドのイチ押しの歌い手、そりゃ願ってもない話。
そうして緊張の面持ちで連れてこられたのがYO-ENさんだった。そしてYO-ENさんこそが前述、「大阪在住のYさん」だったのだ。もともとファンとして聴きに来るつもりが出演者になってしまったということ。
萩原信義さんとのリハーサルは浅川マキの名曲「朝日楼」だった。
僕は「度胆」というものがどういうものか見たことがない。でももしかしたらその時抜かれたものが「度胆」だったのかもしれない。
その時僕は別の部屋にいたのだけど、はっきりと迫りくるようにその声が聞こえた。声を張ると家が震えた。杉板の天井が共鳴した。これは天の声だ。
ステージはもちろん素晴らしかった。その日は超満員で僕はずっと寒い廊下で聴いていたのに、目を瞑るとまるで目の前で歌っているようだった。
すっかりファンになり、その後、府中、そして下北沢とライブに2回行ったのは当ブログで書いた通り。ライブ会場で今度はちゃんと客席でその歌声を聴くにつけ思ったのは、
「YO-ENさんの昭和歌謡を聴きたい。それもたっぷりと」
そして前述「浅川マキの夜」に来られた多くのお客様より「YO-ENさんをまた招んで欲しい」との声をいただき心にとめて来たが、思いのほか早くチャンスがめぐってきて実現したのが今宵の「昭和歌謡SP.」だ。
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その「思いのほか早いチャンス得た日」から今日までが約一か月。企画内容や告知方法、ライブ演出など、YO-ENさんとのメールのやり取りものすごい件数になった(今、数えたら56往復)が、お互いメールのレスポンスは早い方なのでかなり細部まで打ち合わせをすることができ、結果的にいいライブになった。
遠くから歌いに来てくれたYO-ENさん、司会をしてくれた岡崎さん、お客なのに受付を手伝ってくれたNさん、お客なのにプロなのに写真を撮ってくれた白石ちえこさん、聴きに来てくれた皆さん、応援してくれた方々、ありがとうございます。
評判がよかったのでまたやりましょう!!
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