よみがえる説経祭文の夜「第一夜 えっ、 魔界転生 ？」

/あな可笑し、妖し、恐ろし「山椒太夫」の物語、

いざ、語り申さん！

この秋から新企画。近世の三多摩で発展した門付け芸、放浪芸、語り芸の「説経祭文」。国立駅前・ギャラリービブリオで蘇ります。

よみがえる説経祭文の夜

「第一夜 　えっ、魔界転生 ？」

９月９日（土）　開場：１７：３０ 開演：１８：００

参加費：２５００円

幕末の頃より一世を風靡し、やがて多摩地方を中心に語り伝えられた説経祭文。それはひそかに浪曲や瞽女唄や江州音頭とも行きかう声でありました。

長きにわたり、地縁、道の縁、人の縁をつたって、旅に育まれ、人々に愛されて語りつがれてきたその声が、昭和の半ばには消えてしまう。

その懐かしい声が、新たな命を吹き込まれ、一夜の旅の宿りによみがえります。（姜信子）

今はもう演じる人の少ない「説経祭文」。仏教をベースにした「説経節」に対し、修験道をもミックスした門付け芸、放浪芸、語り芸だ。

語るのは「旅するカタリ」こと渡部八太夫。

多摩地区の農村歌舞伎を出発点に、義太夫、長唄、説経祭文、文弥節（古浄瑠璃）と修業を重ね、独自の語りと力強い三味線で人気が高い人。「かたりもの 八太夫会」を主宰。

監修は作家・姜信子。

平成山椒太夫―あんじゅ、あんじゅ、さまよい安寿

はじまりはじまりはじまり

妄犬日記

映画「ナミィと唄えば」（←クリック！）の原作・監修でも知られている。

ナミイ!―八重山のおばあの歌物語

このコンビで説経祭文の大曲「山椒太夫」の全段を３回かけてコンプリート公演する予定。

打ち捨てられた庶民の情念渦巻く「山椒太夫」。ここには、「説経節」（東洋文庫）の「山椒太夫」とも、森鴎外の『山椒大夫」とも異なる声がございます。（姜信子）

それと共に新作の「今様祭文」も上演予定。

第一夜 「えっ 魔界転生？」

９月 ９日（土）１８時開演（17時30分開場）

◆ 説経祭文「山椒太夫 」宇和竹恨之段

直江の浦で人買いに かどわされ安寿 ・厨子王ご一行 、
侍女 宇和竹は海に身を投げて、この恨み晴らさでおくべきか！

◆ 今様祭文「件 くだん」 原作：内田百間（門構えに月)〔脚色：姜信子 幻燈作画：屋敷妙子 太鼓：平塚魚八〕

件ってやつは 、顔は人間、体は牛 、体は牛。この世に 生まれて三日後に、恐ろしい予言をするという。さて、 今宵の予言は如何…… ？

生きとし生ける空白の物語

平成山椒太夫―あんじゅ、あんじゅ、さまよい安寿

このシリーズは毎月一回開催、ゲストもいろお楽しみ。第２回目以降の予定は下記の通り。

第二夜 10月14日(土） ケモノたち現わる
◆ 祭文×婆羅門 「山椒太夫」 山別れ・国分寺之段
ディネーシュ・チャンドラ・ディヨンディ（タブラ）
◆ 狂犬×妄犬 歌；末森英機 語り；姜信子

第三夜 11月25日（土） 人生は 執念◆ 説経祭文「山椒太夫 骨拾い・親子対面之段 ・親子対面之段
◆ 祭文 ×人形 「日高川入相花王 」
ゲスト:くまあやこ（人形師／版画家）

反響次第で第２期もあるかも。

三多摩地区に伝わる伝統芸能を、三多摩の（地図上の）中心・国立の古座敷で上演。他では見られない他では聴かれない稀有な体験です。ぜひお越しください。

席数限定３０（要予約）

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語って騙って加担って、みなさまともに、

妖しのカタリの世界へ。

乞う、ご期待！（姜信子）

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