ラピュタ阿佐ヶ谷で「日本の猥褻」 - 国立駅前・ギャラリービブリオ連絡版(蕃茄庵日録別板）

夕食後、のそのそと外出。上京。

阿佐ヶ谷の映画館ラピュタ阿佐ヶ谷で5月からやっていたレイトショー企画「新東宝ピンク映画　ラストフィルムショー」の最終プログラム「日本の猥褻」を見に行ったのだ。

フィルム上映の最後の機会である本興行。主演の久保新二さんが本日見に行くことをSNSで知ったので急遽いくことにいた。

ロビーに入ると久保さんと股肱の演出家・石動三六さん、演芸コレクターのみやび雅也さんがおられたので開場まで雑談。

「日本の猥褻」は平成5年の作品。監督は深町章、脚本は瀬々敬久。一人の87歳の「性学者」のヰタ・セクスアリスと、明治大正昭和平成の激動の歴史と、数々のセックススキャンダルをシンクロさせて描いたユニークな作品。

後で読もうと写真撮ったけどピンボケ。

明治大帝崩御に伴う乃木希典夫妻の殉死に続き損ねた軍人である父と母の目合を窃視した「目覚め」に始まり宮武外骨に女郎買いの手ほどきを受けた直後の関東大震災。２２６の戒厳令下でアベサダにちょん切られそうになる。敗戦後の駐留軍兵士へのレクチャー。高度成長時代のサイケな娘との出会いと別離。そして老境とともに迎えた平成･･･。

大風呂敷を広げてどうするんだろうと思ったら見事にきれいにまとめて「猥褻」を通じ「人間の営み」にぐいっと迫っていたと思う。

ユーモアを弾けさせつつ哀愁を漂わす久保さんのかっこいいこと。そして娘を演じた林由美香さんのかわいいこと。そして憲兵役で男優としての池島ゆたか監督が出演。

終わった後は撮影の裏話など久保さんに伺いながら阿佐ヶ谷駅まで。

「日本の猥褻」。8/31まで阿佐ヶ谷ラピュタにて21時からのレイトショー。フィルムで見るのはこれがラストチャンスです。

・・・もうすぐ開催・・・・・

【満席御礼】お座敷ライブ　昼下がりのタブレット純　7/29
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